2012年3月30日金曜日

ブタとチビの話

2:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 04:11:25.41 ID:1QAad3dBO

スペック

1=豚
28♀ むしく~う無職
149㎝53㎏の丸いデブ。
不摂生で怠惰な生活を送っています
人生の未来が見えないので必然と終わりも見えてこない

チビ=たーくん
この春小学校を卒業する年齢の男の子。
出会った時は2年生でした。
小柄で大人しい雰囲気で、見た目は元子役の須○健太君みたいな感じです。




3:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 04:20:50.99 ID:1QAad3dBO

まず豚の生き様。
小さい頃から太かった。
天使みたいに可愛い男の子から手がぶよぶよで触りたくないと言われたのが切ない。
常にクラスでは一番喋らないグループに属していた。

一気に時間ぶっとんで20歳になる。
まあまあな大学で友達を作らず、欲しいと思った時には出来ずやはりひとりぼっちだった。
一日中ネットでBL系のサイトに漁ったり、V系バンドに夢見たり、腐っていた。
昼夜問わずお菓子を食べれるのが嬉しくて、家に引きこもった。
豚が更なる豚になって、更に引きこもループ。

元M娘。の保田さんにちょこっと似ている世間的にはブサなこの顔も嫌いではなかった。愛着すらあった。




4:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 04:50:47.34 ID:1QAad3dBO

心が弱いのか体が重いのか。
何とか大学を卒業したものの就職はしなかった。
食っちゃ寝、食っちゃ寝、食っちゃ寝
暫くして少しずつ外界の人達と仲良りたいと思った。
お客さんが少なそうな和菓子店を選んでバイトを始めた。
ニブイトロイ声が小さいの三拍子で、ミスを繰り返して何度も怒鳴られた。
私は出来うる限りの声を出して、無い頭を働かせて他の人達に追い付きたかった。

情けないことに、ある時店内に客がいる時には倒れて病院に運ばれた。
夜中にBL漫画を読み漁っていたための寝不足による貧血でした。
ええクズです。
それから数日後、首になりました。
ただの豚です。
24歳、体重は52㎏の時でした。
それがニートの始まりでした。

それから1ヶ月半ほど経ちました。
父も母も真面目で働き者です。
ごろごろ太い丸太と化した豚とチビはこの頃に出会いました。

文章が下手くそでごめんなさい。
大部分は主観的に書いています。



5:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 05:02:56.50 ID:1QAad3dBO

そよそよと風が吹く6月頃のことです。
チビの気持ちもいまだに分からないのであくまで主観的に書かせて頂きます。

母は弁当屋でお惣菜を揚げたりしていて、朝から夕方遅くまで家にいません。
父は言わずもがな、朝から晩まで働いています。
私は親不孝者です。

ある日9時ぐらいに目が覚めて、寝起きにテレビを見ながらラーメンを食べると、自室に戻ってごろごろしてました。
朝からラーメン食べれるあんたはすごいと昔から母に引かれています。
網戸にしていて風は入るものの、少しムシ暑さを感じる気候でした。
腐ってるであろう布団の上で日なたぼっこをして、無意識の世界へ。
目を開けるとあらなぜ3時を過ぎていた。

流れに関係ないけど、昨日台湾ラーメン食べてコクがあって辛くて美味しかった。



6:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 05:13:34.09 ID:1QAad3dBO

突然カ○ムーチョが頭に浮かんできたので、着替えをして化粧をして家を出ました。
数少ない外出だからこそ、化粧も服装もちゃんとするようにしていました。
周囲は住宅外で、喪よりのコンビニは歩いて7分前後の所にあります。

私生きてるな、充実してるな、と小さな幸せを噛みしめて晴れた空の下を歩きます。
他所の家の花壇に花が咲いていて、それを眺めたりしながらぶらぶら進んでいました。
カ○ムーチョ以外に何を買おうか、どんな組み合わせにしよう…。
小銭にいくらあったっけ
他の上着のポケットに入れたままの財布が頭に浮かんで、財布を忘れたことに気づきました。
私の人生のたった一つの楽しみ、たった一つの使命…それさえこなせない自分が歯痒くて恥ずかしい。
くるりと方向転換してばかじゃんばかじゃん自分って頭の中で言いながら、家に向かって歩いていました。

そん時ですた。



8:名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 05:30:17.04 ID:yN8TkA5D0

見てるぞよ



9:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 05:37:20.27 ID:1QAad3dBO

今歩いている道に垂直に交差する路地を少し入った所に、砂場と滑り台と鉄棒しかないミニ公園がありました。
その垂直に交差する路地の辺りに差し掛かった時に、来る時には気づかなかった小さな人影が目に入りました。
公園から少し離れている路地の端で、電信柱の影に隠れている子供がいた。
人気のないあの公園で遊んでいたのかなーと思い、そのまま自分の歩いてる道を進もうとして足を止めた。

子供の様子がおかしい、気がする。
電信柱の影に隠れていた子供の顔が見える位置まで移動してみた。
変質者のようだが、他の人の気配も周りにないので気にしない。
なんと形容していいか分からない、切なく三角に歪めた2つの目でこちらというか、私を見ている。

あー、と子供の身に起きている事態に気づいた。
どうやら尿意を我慢しているようだ。
両手が半ズボンの股間あたりに伸びていて、不恰好なポーズで足に力が入って固まっている様子からして、すぐにそう思った。
昼間だけどまわりはすごく静かで、子供の必死な目が自分を見ていた。
私が最後の希望なんだね。

不謹慎にも少し嬉しかった。
やるべきことが目の前に降ってきた。
気づいてから動き出すまで2秒くらいだったと思う。
ドッドッドっと駆け寄りながら「と、トイレ???」と聞いてみた。
子供は何も言わない。
近づいてみると、幼稚園児とまではいかないが細くて小柄な男の子だった。
…小学1年生ぐらいだろうか。
すぐそばまで来ると、口を~←こういう感じに歪めて力の入った目から涙が少し出ていた。



11:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 05:57:39.80 ID:1QAad3dBO

私も口下手なので何と言っていいかわからず、
大丈夫だよ、て笑顔で、少し屈んでその子の目線に合うようにした。
「………」
子供は不安そうに二回頷いた。
よし。
なんだか私は嬉しかったわけで、何とかせねばという使命感にうずいていた。

「おしっこ?かな」
聞いても辛そうで答えない。
今にも発射しそうだったので、とにかくトイレに行かねば。
ミニ公園には残念ながらトイレが無い。
トイレがある公園は家を通り過ぎて、大人の足でさらに5分ほど歩く距離にある。

「大丈夫、行こ…」
何て言っていいか分からないし余裕もないので、子供の前に片手を差し出した。
子供は股間を押さえてた両手から、片手だけをばっと放して、私の手にしがみつくようにぎゅっと握ってきた。
もう目の前の豚が怪しいどうか考える余裕すらない様子。
早く、と思ったけど焦らず子供のペースに合わせて歩きだした。
子供は大きすぎるランドセルをガタガタ鳴らしながら、ピョンピョンと両足で辛そうに飛んだりしながら付いてくる。
私の手を握っていた小さい手が汗ばんでいた。

もう少しだッと心の中で励ましながら、家に近づいていく。
ミニ公園から家までは1、2分の距離。
しかしこの状況ではこの子にとってすごい長い距離に感じたはず。

ようやく家に辿り着くと焦りながら鍵を開ける。
横で体をくの字に曲げて股間を押さえてるその子をつれて玄関に入った。



13:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 06:26:14.71 ID:1QAad3dBO

玄関に入るなり咄嗟に「ゴーッ(go)」というが、私の顔を上げてつったったまま動かない。
「あ、カバンは私持ってるから」と手を放してバタバタとランドセルを取ろうとすると、股間から両手を放せないらしく首をプルプル振って泣きそうな形相で私に何かを訴える。
とりあえず靴を脱がしながら、
おおそうだ「ごめッ」トイレの場所が分からないんだ。
頭の中で時限爆弾の音が鳴り響いてるなか、もう一度手を取り、半分抱き抱える勢いで一階の廊下の端にあるトイレへ駆け込んだ。

無我夢中で「大丈夫?出来る?」と幼稚園児にいうような言葉まで口走ってしまう。
子供はてきぱきと指を動かしている。
「あ、失礼ッ」と外へ出てドアを閉める直前、洋式便器に向かって無事に水が落ちる音がした。

はぁーーーっと安心した。
間に合ったぁ~と思っていると、ジャーとトイレを流す音が聞こえる。

ほっとしてトイレから出てくるその子の顔を見ると、ぎこちなさそうに、でも落ち着いた様子だった。
一歩廊下に出てから、急に不安そうに動かなくなった。
あれ、と思ったらどうやら自分の置かれた状況が分かってきて、見知らぬ家の見知らぬ豚にどうしていいか分からない様子。



14:名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 06:31:49.72 ID:1QAad3dBO

「あー…と、手洗おっか」と声を掛けてみるが無反応。
困ったなぁとため息をつくと、いつの間にか子供に見られていた。
3秒くらいじっと見つめあって、意味なくははっと笑ってみて気まずい沈黙。
もう一度言ってみる。
「手、洗おう。それでまた公園へ戻ろっか」
子供の前に、ぱっと開いた両手を見せて安心してくれーという思いで笑った。
すると、こくんと小さく頷いてくれたので、ほっとして「じゃ、こっちこっち」と言って洗面所へ案内する。
「そこおいていいよー」というとぽかんとしてるので、ランドセルを降ろすジェスチャーをして床を指差すと、伝わったようですぐにガチャッと音を立ててランドセルを足元に置いた。

困ったことに洗面台の高さがこの子にはちょっと高い。
我が家は豚も含めて大人3人なので、リフォームした際に腰に負担が掛からないように高めの洗面台にしていた。
よしっと私は屈んでその子の脇に手を入れて後ろから抱き上げた。ふんぬッ…
さすが脂肪だけのデブ。二の腕が沸騰するように熱くなってぷるぷる。
「………。」
両手を蛇口に近づけたまま、何もしようとしない。
我が家の蛇口はレバー型でクイッと横に捻って下げないと水が出ない。
一度トンと降ろして水を出してから再チャレンジッ!ふんぬ~
今度は無事に手を洗えて、差し出したタオルで拭かせた。



15:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 06:36:58.90 ID:1QAad3dBO

はぁー終わった。わたしの仕事おわったー(´Å`)
と微かな充実感を味わった。

置いていたランドセルを背負い直して、来た時が嘘のように今度はたどたどしく、でもちゃんと繋いでくれた。
この間、特に言葉を交わさなかった。
玄関まで連れて行き、靴をはくのを待ってまた一緒に外に出た。

とりあえず公園の辺りに戻れば、この子の通学路に戻れるかなーとトコトコとゆっくりのほほ~んと歩いていた。
すると、バターンッと車のドアを開け閉めする音が耳に入ると同時に、目の前の軽自動車の辺りから40歳前後に見える女性が走ってくる。
「ああ、あぁ、どこ行って…」と泣きそうな声で近づいて来る女性を見ていると、急に手に軽い衝撃があって、片手が軽くなった。
ばたばたばたッと走って夢中でその女性の腰に抱きつくその子を見て、ああお母様か、と認識した。
なんだこの豚と怪しまれるかな、と思ったけど、顔はよく見えないけど少し泣いてるのかなって感じで覆い被さるようにその子を抱いていた。



16:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 06:47:06.71 ID:1QAad3dBO

心配していたのが全身から伝わってきて
落ち着かなくなり自分も小走りに二人に近づいて「あの、すみません。トイレで、私の家に連れていきました」と女性に謝った。
ところが予想外に女性は私の姿を見ると、二度頭を下げてきた。
私が「ほんとあの、勝手にごめんなさ…」と言いかけたところで、
女性がその子の頭を撫でながら「ありがとうございます。お世話になりました。」と言ってきた。

思わず固まってしまった。
たぶんその一瞬でちゃんとした方だなーとか、撫でてる手を見てなんとなく苦労してる方なのかなと…勝手に思っていたりした。

「いえぃ、いいんです。時間あったので。おしっこ、間に合ってよかったです」
「…ああ。本当にすいません。ご迷惑をかけて」
「いやあの、私も、お、トイレ行きたかったし」
「…いえ、もし事故に遭っていたらと心配してたので、ほんとにもう。」
なんだか私の目というか胸が熱くなってきた。
泣くのは場違いなので、気を逸らそうと男の子の方を見て少し笑ってみた。
よかったねーって気持ちで。



17:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 06:53:28.17 ID:1QAad3dBO

母親の腕の中でその子も私を見ていた。
すると母親の腕をほどくように抜けて、彼女を見上げながらその子が手を…というより指を動かした。
手話だ。
呆然と見ていると、母親が男の子から顔を上げてすぐに私を見て、優しい顔で笑った。
「ありがとう、て。」
え、と思い子供を見ると恥ずかしそうに地面に視線を落としてこっちを見ない。
何ていいか分からず、二人に向かってブンブンッと首を横に振って応えた。

「今度改めてお礼をしますので」
「ややややややや。いいです」
カ○ムーチョ食べたかっただけだし、財布すら忘れるバカだし豚だし。

どきまぎバクバクしていると、男の子が人懐こいけど恥ずかしそうな笑顔でわらって、母親から離れて私の前にやってくる。
おおう可愛いな、おい。
私の片手を掴んで自分の顔の目の前に持っていく、???え?って思ってると、肉厚のある手のひらで小さくて細い指が動いた。



18:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 07:14:19.45 ID:1QAad3dBO

私の手を掴んでいないもう片方の手のベビーウインナーのような人差し指で、私の手のひらに何かを描き始めた。
くすぐったさにこらえながら、子供の頃に友達の背中でやった文字当てクイズを思い出し、集中して文字を読み取ろうとした。
はにかみながらでも笑顔で描いてる姿がたまらなく可愛い。
一文字一文字大きく、片仮名で、
『ア リ ガ ト ウ』
最後にウって描いてる時にすでに私も微笑んでいた。
心がそうしたのか、思わず手を伸ばし、撫でることは出来なかったけど、ふわっと頭の上に手を置いてみた。
ほんの数秒だけど、小さな頭に日差しが当たって髪の毛が暖かかった。

「この子何年生ですか?」
と母親に向かって聞くと、2年ですと優しく笑って教えてくれた。
「…あ、もしかして○○学校ですか?」
この辺りから歩いて20分ぐらいの場所に、特別養護学校みたいなのがあったのを思い出して聞いた。
母親は二回ぐらい頷いてから、
「いつもは先生が引率するバスで帰らせるんですが、今日は夕方に病院へ行く予定でしたので。仕事が終わるまでお店の外で待たせていたんですが、急にいなくなって…」
と困ったような子供を見る。

それを見ながら私の中の豚臭覚が働いて、あれ?と思い、そういえば見覚えがある軽の車と女性の顔を改めて見た。
私が唯一外出する場所だから、でも違うかな。
確証は無かったけど聞いた。
「もしかしていつもレジにいませんか?」
はい?という顔でこちらを見てくるので、恥ずかしくなってきて早口で言い直した。



20:名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 07:28:34.37 ID:1QAad3dBO

「いつも私、お菓子買いに行くんですけど」
今度は逆に豚の全身を見られ、母親ははっとした顔になった。
「あっ…じ○がりこ…」
「え?」
「じ○がりこのこ、でしょ?」
と言われて、はーーぁうわと顔が汗が出そうなぐらい熱くなった。

今日はカ○ムーチョの気分だが、いつも当たり前のようにその日の気分で選んだお菓子とは別にじゃがりこを添えてレジに出していた。
私の反応に母親も、あ、っという顔をして申し訳なさそうな表情になった。
コンビニの店員の間で、私の愛称=じ○がりこのこが確立していたとは…。
くっそはずかしいったらない

「じ○がりこ好きなんです(o^∀^o)」
と満面の笑顔でいっておいた。
母親も微妙な顔で笑っていた。
その間、子供は静かに首を傾けて二人の顔を交互に除き込んで様子を見ていた。



21:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 07:34:41.80 ID:1QAad3dBO

色々開き直ってきた私は笑いながら、
「今日はカ○ムーチョ買おうと思ってたら財布忘れちゃって。急いで戻ってる時に、…会って。」
「あ、ごめんなさい、」
と母親は今更ながらフルネームで男の子の名前を教えてくれた。
「○○○君って言うんだ?」と何故か慣れてきて笑顔で子供に話しかけた。
すると私に向かって、子供が短い手話で何かを伝えてから母親を見た。
「たーくんって、呼んでくださいって」
「たー…」
恥ずかしくて呼びにくくって私は照れ隠しにハハーと笑った。
「もしよかったらあなたの名前も教えて」
「ああはい。私は○○○豚○といいます。」
母親はやわらかい顔で笑って頷くと、たーくんに手話で一文字一文字私の名前らしき言葉を伝達してくれた。
たーくんもその指を見ながら同じ動きをして覚えようとしている。
それを見ながら、急にん?と気づいて慌てた。
「あの、病院に間に合いますか?」
「ええ、間に合うとは思いますけど、うん…そろそろ行こうか」
と母親が言うとたーくんも頷いた。

それでは、という感じで母親が丁寧に頭を下げるので私も返した。
最後にたーくんに笑顔でばいばいとかしたかったけど、こちらを見ずにあっさりと車に乗り込むたーくん…。

運転席でもう一度頭を下げるお母さんと後部座席でランドセルを開けてるたーくんを見送って、二人にさよなら。

あ、カラムーチョとじ○がりこ
と思い立ってじ○がりこの申し子のような愛称を思い出してウオ"ーッと叫びたくなった。
そして覚悟を決めてよしっ!とコンビニへ足を向けて、おう財布財布っと家に戻ったのでした。



25:名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 08:11:54.54 ID:NVNMSGkd0

149センチ53キロならまぁ細くは無いが気にするほどでもないんじゃないか?

147センチ65キロの女とセクロスした時は腰が折れるかと思ったが



26:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 08:20:59.57 ID:1QAad3dBO

>>25
筋肉がない場合はほんとに丸いのだよ。
一時体脂肪率40%越えたんだぜ。
体の半分近くがお水だもの。

今読み返したら誤字脱字ばかりで申し訳ない。
そして酉忘れもちょいちょいあるな。



27:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 08:22:19.93 ID:1QAad3dBO

たーくんと出会って別れた後、財布を持ってコンビニに行った。

お菓子コーナーでいつも通り振る舞おうとしたけど、恥ずかしさで頭が噴火しそうだった。
半ばヤケクソでカ○ムーチョ一袋を持った後に、カゴを持ってきてじ○がりこ10個入れたった。

レジはたーくん母は勿論いなくて、オーナーの眼鏡かけたおじさんだった。
じ〇がりこを清算してるのを見ていたら、頭上でブフォッて聞こえておじさんを見たらごまかすように咳払いをした。
お前いま吹いたな、人のじ○がりこ見て吹いたなコノヤロウと思いながらむーっとした顔で袋に入れて貰うのを待った。

なんだよなんだよ、じ○がりこのこがじ○がりこ買い占めて何が悪いと胸の中で悪態を付きながら家に帰った。
普段週に何度もお菓子を調達に通っていたが、当分は10個のじ○がりこで凌ごうと思った。



29:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 08:43:41.06 ID:1QAad3dBO

たった一回そよ風程度に善いことをしたって、社会のために身を削っている世の中大半の人からしたら、私なんて歯にはさまった食べカスみたいなものなわけで。

母さんが働いてる弁当屋の惣菜の豚カツを食べながら、いつもと変わらぬだらけた姿で豚はテレビを見ているわけです。

「あんたさ、今まで生きていて苦しいって思いしたことある?」
「あるよもちろん。」
「泣くほどのことよ、いや泣けないぐらい苦し」
「わーってる(言いたいことは)。あるよ」
「言ってごらんなさいよ」
「…ない」
「なに?」
「わかんないっつってんの」
「あなたよくそれで生きていけるわね。私ならとっくの昔にしんでるわ」
「まあ肉体が逞しいからね。ごめんね」
「中身のないただのすかすかの脂肪でしょう」
「…おいしいね、豚カツ(^∀^)」
「あー…ったま痛い、あんたと話してると」

なんてやり取りは日常茶飯事です。
ニートになって社会に対する後ろめたさを持たずにうーんと羽を伸ばしてしまうと、そっから立ち上がるのに膨大なエネルギーが必要となってしまう。



32:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 09:40:04.42 ID:1QAad3dBO

はーあ…ぁげんだっつ

頭の中にハーゲンダッツが浮かんできたのは、3日後のことだった。
カ○ムーチョは即日10分で完食したし、じ○がりこはなぜかもう二箱しか残っていない。
でもコンビニ=オーナーのブフォッの記憶が甦り、どうしても行きたくない。

「ねー今日晩御飯に使わないならジャガイモ使ってい~?」
洗面所で身支度を整えてる母に聞く。
「何に使うつもり?まさかラーメンに入れたりしないわよね」
一応一通りの料理が出来る豚としては聞き捨てならん。
「なんでダヨ(なぜか片言)。違うって、ちょっと薄切りにしてポテ」
言いかけたところで
「だーめ。お菓子に使うなんでダメよ絶対!いいわね」
「あーんで、いいじゃんポテチぐら」
「うるさいわね!忙しいんだからそんな暇なら外走ってきなさい!」
「(´・@・`)ブーッ」

返す言葉がないので自分の部屋に帰って、仕方ないのでふて寝した。



33:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 09:54:45.74 ID:1QAad3dBO

どうしようもない衝動が押し寄せたのは、それから二日後のラーメンを食べた後だったと思う。

チョコ喪ナカジャンボ !!!!が食べたい食べたい食べたい

神様の作られた偉大なチョコ、いやアイスいや美味しさのつまったブロック。
あいつが食べたくてたまらなくなった。

もうじ〇がりこはニ日前のふて寝の後でヤケ食いで2分ぐらいで無くなった。

でもあのクソオーナーにジャンボのこって言われるようになるのも癪にさわる。
あのお母さんは優しそうだったから言い出しっぺではない。
オーナーがお菓子の悪魔だと確信していた!マチガイナイ(`・ω・´)

でもお菓子の悪魔より、神様の甘美な誘惑の方が勝つわけで…。
昼下がりにコンビニに突入することにした。



34:1 ◆po1la1pTaM :2012/03/23(金) 10:22:27.59 ID:1QAad3dBO

アイスを買うにはちょっと寒くないかい?と思われるほど雨がシャーシャー降っていた。
傘を片手にポケットの上から財布を何度も確認しながらコンビニに向かった。

ふぅ、さびーよと心の中で言いながら入口の傘立てに傘を差した。
いやぁ寒くない寒くないチョコ喪ナカジャンボチョコ喪ナカジャンボ…

この時自分が何者であるのかすっかり忘れていた。
一目散に目的のアイスが入ってる魔法のガラスの扉を開けに行く。

おぉう、ハーゲンもある
迷ってるうちにアイスたちが冷めてしまう
チョコ喪ナカジャンボを取り上げて扉を閉めた。
ハーゲンまたね、と爽やかに別れを告げた時に誰かの声が耳に入ってきた。

「きた、あの子来たわよ…」



35:名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 10:24:59.45 ID:1QAad3dBO

おぉう アイスは冷めないネ溶けるんでした



36:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 10:27:32.04 ID:1QAad3dBO

野良猫でも来ましたかとレジを見ると、パートのおばさんがこっちを見ていた。
途端にじ○がりこの申し子であることを思い出した。
でも正しいこと(少なくとも自分の体は喜ぶこと)をしているのに、負けたくなかった。
ジャンボが溶けるからお菓子コーナーに直行して、2箱上下に重なって陳列してあるじ○がりこを2箱そのまま持ちあげて水平移動してレジへ向かった。
私はたぶん間違っていない。
恥ずかしいのはこの人たちだ!とカッカしながら清算を待った。

後ろめたいのかパートのおばちゃんはちらちら気まずそうに私の顔を見ている。
それを澄ました顔でスルーして、入れて貰った袋を持ってそのままコンビニを出た。

モナカに包まれているとはいえ、デリケートなアイスとチョコだ。急いで帰ろう。
傘を片手に大股で歩き出した。



37:名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 10:38:44.24 ID:uXGPMBZO0

読んでるからがんばって



38:名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 10:54:44.60 ID:1QAad3dBO

>>37 ありがとう。気まぐれな更新ですみませぬ。




「○○(←豚の名字)さん」

コンビニの駐車場を歩いていると後ろから声がした。
振り返るとあの子供の母親が入口から飛び出して来た。
雨に濡れますよ!いや濡れてますよッと心の中で叫びながら、自分も近づいた。

傘を頭上に差し出す前に、また頭をぺこっと下げられた。
そして顔を上げて、
「ずっと待てました。いらっしゃらないのでどうしたのかと。やはりこの間の件で息子がご迷惑をお掛けしたので」
「いやいやいやいや!ち、ちがいますよ。今日はジャンボを買いに来てて」
「…え?」
「あのだからその、ダイエットしてたんです!…で小休憩というか、魔がさして今日は」
「はぁ」
なにいってんだ自分。
しかし、じ○がりこの申し子だと口を滑らせたこと気にしてるとしたら申し訳ないのでこの苦しい嘘を突き通そうと思った。
「濡れますから!もう気にしないでください。私もこちらでトイレ貸して頂いたことがありますし」
店の中へ戻るよう促すように言った。
「いえ、でも。…次はいつ来られますか?」
「え。…えっと、」
「もう来ませんか?」
「いえッいえ行きます、じゃなくて来ますよ!んーまだあの痩せてる途中なので、ふ二日後かその次の日ぐらいでしょうか」
「お仕事は…?」
「ン"。いやっえーいやぁはい」
「……すみません。ではまたいらした時に声掛けさせて頂きます」
「あっはい」
「引き留めてごめんなさい。」
「いえいえいえ、で、では!」

何故もっと大人の対応というのが出来ないのだろう(´・ω・`)
もやもやした気持ちのまま家へと急いだ。



41:名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 11:11:18.88 ID:itNU9YLA0

お疲れー みてるよー
今まだ24歳の時の話し?少年にであってから、数ヶ月くらい?



42:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 12:07:11.09 ID:1QAad3dBO

「生きる意味について考えたんだ…」

弁当屋のアジのフライにマヨネーズを掛けて頬張りながら言った。
やばいうまい

母は聞こえているが聞いておらず、隣で黙々と食べている。

「何で人間て働くのかな?」
「あんたは豚だから分かんないんでしょ」
「豚だっていつか食べられるために美味しい餌食べてるし。そうじゃなくてさ」
「…何が言いたいの」
心底面倒臭そうな顔で母が私を見る。
「私は猫になりたいの」
「あなたは豚だから無理じゃない」
「何の責任もなく何の罪もなく日向ぼっこしてる猫が羨ましくてしょうがない」
「仕方ないでしょう。あなた豚なんだから」
「ねぇそうやって面倒臭くなると豚って言って逃げるのなしだよ」
「仕方ないじゃないあなたは豚なんだから」
「もーいい(´・@・`)」


でもさすがに豚も人の子。
他所の人に「仕事は?」と聞かれて、答えられないのは少しは恥ずかしいんだ。
仕方なく部屋に戻ってネットで求人情報を閲覧して、うだうだしてるうちにやっぱり眠ってしまった。
じ○がりこは明日食べよう




>>41
まだ24です。
出会って一週間そこらの話です。



45:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 20:07:37.86 ID:1QAad3dBO

ふ・つ・か・ご


膀胱をパンパンにした律儀な豚はこの前と同じ時間にコンビニへ行った。

流れで約束したとはいえ、
その約束を故意に忘れるぐらい日々忙しさに駆られることもなく、
寧ろコンビニに行くというのが久しぶりに入った予定なわけで。

…だが正直、トイレ事件のことはもうどうでも良かった。
本当にもう忘れて気にしないでくれと思っていた。
スムーズに記憶から洗い流して貰うために、作戦を立てた。

コンビニに飛び込んであの女性の姿を確認したら、トイレ貸して貰おう。
はーあたすかりました。これでおあいこですね(o^∀^o)ワスレロヨー
とこうくるわけだ。

なので目覚めに行ったきりトイレは保留にしていたのだ。



46:名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 21:00:30.35 ID:fLrsrnCF0

なんて律儀なんだww



47:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 21:35:05.90 ID:1QAad3dBO

この日はお菓子だけでなく母から頼まれていた香典袋も買う予定だった。
何でも父の会社の上司の奥さんの妹さんが亡くなられたとか(遠っ)
いつ何時どんな不幸が起こるか分からない世の中、コンビニは本当にお利口さん。

駐車場で意識して視線を配ると例の軽自動車が一番隅に停まっていた。
自動ドアを跨いで店内に入ると、レジで接客中の彼女を見つけた。
そわそわしながら文房具コーナーへ行き香典袋を取り、こそこそお菓子コーナーへ向かった。
いつからこんなに居心地の悪い空間になったんだろう…
今までは自分の庭のように気楽に満喫していたのに。

ふぅ、とため息を付いて、膀胱の違和感を思い出した。
けれどいざとなると、豚の横顔に刺さる視線が痛い。
誰も見てないかもしれないけど、それでも落ち着かない。
やっぱトイレはいいや。

気分が乗らなかったのでじ○がりことポッキーだけ手に取り、レジへ向かった。
カウンターの向こうで豚を待ち構えるように彼女がこちらを見ている。
少し笑顔を作って軽く頭を下げながらお菓子と香典を置いた。



48:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 21:39:40.66 ID:1QAad3dBO

彼女は私の目を見て微笑んではっきりと頷いて見せた。
ふぬぬ???と思っていると、屈んでカウンターの下から何やら取り出して一緒に袋に入れた。
ぽかんとした顔になって彼女を見ると、遠慮がちにやわらかく笑って
「もしお口に合わなかったら捨てて結構ですので」
「…。……ありがとうございます」
と私は言って、優しい笑顔をひきつった顔で見つめて袋を受け取った。

一刻も早く出たかったので、頭の隅でまぁいいかと思い抵抗しなかった。
この時の豚には理性が消えかけていた。
遠慮する余裕がなく、尿意が差し迫ってきていた。

今思えば感じが悪かったと思うが、そのまま軽い会釈をしてコンビニを出た。
やはりコンビニのトイレは借りれなかった。
彼女に以前トイレを借りたことがあると言ったあれは実は嘘だった。
…だって家近いし大人だし豚だし恥ずかしいし。
本当はコンビニのトイレなど一度も借りたことが無かった。

通りの向こうに視線を一直線に向けて、全身に力を入れながら競歩のように走らずに歩いた。
ガサガサ袋を鳴らしながら家路へと帰った。

用を足した後にいつもの豚に戻っていた。
袋を開けるのをためらってしまう(´・@・`)



49:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 22:02:36.56 ID:1QAad3dBO

自分の部屋に入ると、お菓子を置くには十分なサイズのミニテーブルに袋の中身をぶちまけてみた。
香典、ポッキー、じ○が、…そして透明な袋に入った上品そうな見た目のマドレーヌが入っていた。
恐らく手作りだろうと思われた。

おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…
一通り料理が出来るとはいえ、ケーキやクッキーなどの時間が掛かるお菓子は作ったことがない。
作ったら即食べるのが豚の流儀なので、オーブンの前で何時間も待っているのなんて出来ないのである。

いてもたってもいられなくなり香典袋を取って部屋を出た。
父の小さな書斎の部屋の机に、すちゃっと香典を投げ込むとそのまま玄関に向かって家を出た。

ンダッダッダダダッ

軽く息を弾ませながらコンビニに入ると、レジの前に客はいなく、不思議そうな顔で彼女が私を見ていた。
レジの前に行こうとすると、彼女がカウンターから素早く出てきてくれた。

「あ、あの、」
「…?」
困惑した顔でとりあえず息の荒い豚を宥めるように優しく肩を触ってくれた。
「ありがとうございます。さっきちゃんと言えなかったので」
と今度ははっきりと彼女の顔を見て言った。
すると彼女は表情を崩した感じで笑ってくれて、
「まぁ。わざわざ、ありがとう」と言ってくれた。

「あ、あ…じゃあ、まだ食べてないので失礼します」
と言い恥ずかしくてバタバタと店を出て、来た道をまた走って戻って行った。

彼女が焼いてくれたマドレーヌはそりゃあもう美味しかった。
スナック菓子は勢いでサクサクいくが、マドレーヌはじっくり味わって頂いた。
あーざぁいまッす。



50:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 22:15:42.59 ID:1QAad3dBO

人と人との絆は胃から始まるものである。

すっかり(o^∀^o)な気分になって、それからもちょくちょくコンビニで会うと自分からコンニチハーと挨拶するようになった。

豚は胃時計に合わせて行動するのでコンビニに行く時間もまちまちだった。

彼女は昼間にレジにいることが多かった。
眼鏡のオーナーがいてももう恐くはなかった。
好きな物を買うのだから堂々としていようと思った。

以前もきっと顔を合わせていたがお互い知り合ってから、週に2、3ぐらい彼女と顔を合わせるようになってきた。
そんなこんなで1ヶ月ぐらい経った時に、たーくんと遭遇した。



54:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 02:39:04.76 ID:v4MPGHBwO

その日コンビニへ行くと、
普段控えめに一番隅に停められていた軽自動車が入り口のすぐそばに停まっていた。

その車の中にたーくんがいた。
嬉しくて自然と笑みを顔に浮かべながら、車の横を歩き出すと
Σおおう(・∀・*)
車内の彼もこちらを見ていた。
ノ゛思わず手を振ると、恥ずかしそーうな顔で笑った。

ちょうどそこへ母親がやってきた。
笑顔で会釈し合うと、そのまま運転席に乗り込んだ。
これから病院に行くのか。
車が出るまで何となく見送っていると、
方向転換をして車が出ていく寸前にたーくんが後ろを振り返って手を振ってきた。

久々にぽかぽかした気持ちで店内に入り、アポ○とおっと○とを購入した。
じ○がは何となく最近買っていない。



55:名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 02:42:28.77 ID:u/1lBp260

お菓子名伏せてるけど、ポッキーはいいんだw



57:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 02:48:08.33 ID:v4MPGHBwO

>>55
すまない。
○ッ○ーへの配慮が足りなかった。
しかしあなた、○ッ○ーはいっぱい種類があるからいいのよw



56:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 02:42:45.94 ID:v4MPGHBwO

私は夏に向けて目標を立てていた。
8月頃に期間限定のバイトをしてみようと考えていた。
それまでに役立たずな脂肪を少しでも落とそう!!
気が向いたら近所を散歩、気が向いたら近所を走り込むことにした。

日差しが暑い昼下がり、あのミニ公園のそばを通りかかった時にたーくんを見た。
今日は帽子を被っていた。
ちょろちょろと公園の中を動き回っている。
何やら熱心に下を見ているから、面白い虫でも見つけたのかな。

危ないぞう 連れ去られたらどうすんじゃ
心配になり公園に入って近づいた。

傍に行くと自分の足元に急に現れた豚の影に!ビクッと驚いて、振り返った。
こんにちはーと微笑んでみると見覚えのある豚にほっとしたらしい。

辺りに落ちてる小枝を拾い、雑草の生えて無い空間の前に腰を屈めた。
「お母さんは?コンビニ?」
と書いてたーくんの顔を見ると私の方を見てウンと頷いた。



58:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 03:15:53.50 ID:v4MPGHBwO

気づいたら地面に向かって2人で並んでしゃがんでいた。
(タ・д・)~φ(・@・ブタ)

《なんかみつけた?》
意味が分からない様子でこちらを見てくる。
《なにやってるの?》
もう一度たずねると、たーくんは傍の石を拾って書き始めた。
《はっぱ》
あ?なんだそりゃ、と思いたーくんを見ると顔を上げてどこかを指差した。
その指の先を見ると、緑色の雑草が生えていたがそれだけだった。
わからん。
《どんなはっぱ?》
と聞くと、たーくんは片手で4本の指を立てた。
4?それがどうしたよ。
真似して4本の指を立てて首を傾げて彼を見る。
…すると、もう一度今度は図らしきモノを書き出した。
三角かハートのような形が4つ集まって花びのようになっている。
そしてまたさっきと同じように雑草を指差した。
なるほどね。
やっと理解した私は、《クローバー》と横に書いた。
彼はウンウンウンウンと頷いた。

なんとまあ懐かしいイベントだこと(*・o・*)



60:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 07:41:29.14 ID:v4MPGHBwO

立ち上がって雑草の方に行き、白詰草が生えている一帯にしゃがんで目を凝らした。

草や土を間近で見るのは何年ぶりだろう。
私のすぐそばにたーくんも屈み込んで探している。

フムフムなかなか無いもんだな~…

うしッと立ち上がってたーくんの肩を軽く叩いて雑草が無い場所に移動した。

《お母さんしんぱい。》
と指で書いてその下に
《コンビニいっしょ行こう!》
と書いた。

じっとその文字を見たまま数秒動かなかったが、私が立ち上がるとつられて立ち上がった。
ウシッ行くべ、とぱっと手を差し出すと迷わずに素直に握ってくれた。
お互いに少し壁が無くなったように思えた。

トイレ事件の時もそうだけど、ダダをこねたりしない素直な子だなと感じた。
こちらが提案したことはすっと受け入れようとしてくれる。
でもだからお母さんは心配なんだと思った。



61:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 07:51:41.41 ID:v4MPGHBwO

紙とノートがあれば良かったのにな~。
ドコドコトコトコ一緒に歩きながら思った。

数分後、コンビニ辿り着くと今日は駐車場の一番隅に車が停まっていた。
もしやと思い、車に歩み寄りドアに手をかけたが鍵は閉まっていた。
盗難の心配が無くてほっとした。
いや子供が居ないことが問題なんだけど。
私の視界下の方に手がのーんと伸びてきた。
手の中に黒いキーが犬のぬいぐるみのキーホルダーと一緒にあった。
たーくんはキーを持ち直して軽く指を動かした。
機械音がしてライトが二度点滅。
そしてまたポチッと押し、やや小さめな音とライトの点滅が…。
おいおいwという顔で眺めていると、
今度は得意そうな顔でもう一度押した。
こらこらこら。

埒があかんのでドアを開けて、たーくんに乗るように手招いて促した。
後部座席にひょいっと身軽に乗り込んだ。
指をさしながらマッテテ!っと口を大きく動かすと頷いた。

コンビニに走って飛び込み、インスタントの味噌汁を陳列中のお母様を発見。
「こんにちは。公園にいたたーくん連れて来ました。今車の中にいます」
というなりお母さんはすぐに立ち上がり、
眼鏡店長に一声掛けて外に出て行った。
店長の視線を感じながら私も追いかけた。



62:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 08:23:17.21 ID:v4MPGHBwO

私には分からぬ手話のやり取りで、車に乗り込んで二人が話している。
激しく叱ってる風でも、心配して泣いてる様子でも無かった。

…大丈夫そうだ。
車の運転席に近づいてみると、お母さんが気がついて窓を開けてくれた。

図々しいのは承知でたずねた。
「あの、もし宜しければ私の連絡先を控えて頂けませんか?」
え、という顔をされるので、
「またこういう事があった時にすれ違う可能性もあるので…」と付け加えた。
「是非、お願いします!」

私は散歩中で携帯を持っていなかったので口頭で伝え、連絡先を書いた紙を貰った。
その後、お詫びや感謝の言葉をいわれたがトイレの時よりもそれはくだけたやり取りだった。

「あとどれぐらいでお仕事は終わりますか?」
「ええ、もう後少しです」
「それまで私、ここにいますよ。またどっか行っちゃうとあれなんで^@^」
「お願いしても、いいですか…?」
「はい。待ってます」

私はたーくんのいる後部座席に乗り込み、お母さんはコンビニへ戻って行った。



66:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 11:37:56.81 ID:v4MPGHBwO

………………………こまった。

口以外でコミュニケーション…
手だけでコミぬケーション…

あや取りヒモないし
ん~…と手をぐーぱーしながら考えて苦し紛れに思い出した。

両手の5本の指同士、指先だけで合わせる
でパカパカと動かす。

当時とある短編映画がお気に入りだった。



そのワンシーンを真似てパカパカやってみた。
単なる指のストレッチにしか見えないから、たーくんもぼんやりと見てるだけ。
真似してごらんと促すように繰り返した。
たーくんもなんとなくつられて真似し始めた。

うまくいくと指の中の空間にボールがあるような感覚がするんだけど、それを説明できなくて。
意味なく二人で指のストレッチのようにそれをしながら過ごしていたw
なんだったんだろうあの空間は。

逆にそれが面白くなってきちゃって、私はちょっと吹いたのね。
そしたら人懐こい笑顔でたーくんも笑ってた。

そんなこんなでおばさんが戻ってきて、おばさんからじ○がりこを一箱お礼に頂いて二人を見送った。
走り去る時に車の中でまだパカパカ手を動かすたーくんが可愛くて面白かった。

…で、じ○がりこを食べに私も家に帰ったのでした。
まあこんな日はダイエットも保留ということでね。






ちなみに関係ないけど、さっき母がいきなり入ってきて…
「ブタヒメ起きてるのか!」って怒鳴って消えた。
姫なんて言われたの初めてだわ
うれしいうれしい豚王国の姫になろう。



67:名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 12:05:00.65 ID:Lo76yXCI0

かーちゃん面白いなww



70:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 15:42:25.51 ID:v4MPGHBwO

知り合い以上友人未満になってきたので、もうちょっとコミュニケーションが取れるようになりたい。

おばさんは女性議員の片○○○きさんを落ち着かせた感じの見た目です。
たーくんの“た”は仮名なのでほんと違う言葉で○ーくんと呼んでました。

私の勉強机の一番大きな引き出しの中に、古びたビデオテープがいくつか入っています。
そこから何万回と見たお気に入りの寿命ギリギリのテープを5本取り出して、おやつと共にセッティングしました。

数年前まで人生で一番好きなドラマだと言い張っていた、のりぴーの☆の金貨。
実は2、3個の手話は出来るんです。
竹○○豊さんがすこぶる色っぽく愛情たっぷりに、手の甲を撫でてアイシテルと伝えるのが人生で一番好きな台詞だった。
竹○○豊フェロモン王子が、少年のような顔でありがとうの手話をからかっていたのがすこぶる可愛かった。

さすがにアイシテルは使う機会無いし、もう一度ちゃんと見てみようと(`・ε・´)
のりぴーが泡のように表から消えてから眠り続けていたビデオを再生した。

やっぱりどう考えてもバッタ顔の大沢たかおさんとくっつくのは納得できない。
あ~うおでも泣けるッ!

…と結局ストーリーにのめり込んで本来の目的を忘れてしまう夢見る豚だった。



72:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 20:04:55.75 ID:v4MPGHBwO

近藤はるなじゃねーよ!って角野卓造さんが言ってる所が見てみたいと思う豚丸でした。

24の夏、

一口アイスのヒ○ノにハマッていました。
ただヒ○ノと私の腸はなかなか互いを認めようとしない。
お腹が痛くなるんだけど、美味しさには叶わず沢山食べてました。

体重は相変わらずで、バイトをするという目標のために腹筋とスクワットだけはやるようになりました。
下半身がムキムキになるタイプで、ちょっとやるだけで冗談でなくスピードスケートの選手みたいな太股が…。

「カモシカのような足にはどうすればなれるかね(´・@・`)」
「あら?もうなってるじゃない」
「…ウソつきー。どう見ても巨木だよこれは」
「あんたの足は切り倒しても何の役にも立たないわよ。イカダ作ったら浮くかもしれないけど('ω'*)」
「なるんだもんカモシカに!」
「一生言ってなさい」


そんな平和な日々の最中、
私は片道歩いて20分そこらにある地元の川 のせせらぎを感じながら歩いていた。
この頃のお気に入りのダイエットスポットとだ。

川というか小川に出る手前の道で、曲がると小高い坂になっている道がある。
その先に、たーくんが通っているであろう学校があった。
正直子供の頃から、私には在って無い場所で…。
知り合いもいないその場所は無関係なエリアでしかなかった。
今は違う。
ここに通ってるんだな、と通り過ぎる時にたーくんを思い出す。



78:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 01:45:21.25 ID:Omu9vydwO

和やかな気持ちで歩いていた。

正直、焦ってアルバイトを始めてみんなに迷惑を掛けて、自分の無能さに手も足も出ない気持ちになった。
クビになったことも自分の働きっぶりに相応しい結果なのだと思った。
あれから数ヶ月経って、少しずつ動き始めてきた。

一歩ずつ。
一歩ずつ、
今歩いてるみたいに生きてくしかない。
無骨だけど、どかどか転びながら経験していくしかないと思った。

たかが成果の出ないダイエットのための散歩とはいえ、体を動かすのが嬉しかった。
何でそこを通ったのかわからないんだけど、気づいたらミニ公園の方に足を向けていた。

…何か感じたわけじゃないんだけど、なんとなく。
草を上でしゃがんでる姿を見て四つ葉を探してるんじゃない、泣いてるんだと何故かひとめで分かった。



79:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 02:01:12.57 ID:Omu9vydwO

たーくんは元々喋らない。
だけどもっとしーんとした空気に感じた。

ザクザク砂場を越えて、たーくんのすぐそばに行った。

この日はてらてらに陽射しが強くて、顔を赤くさせながら泣いていた。
チン●ンになった頭に手を置いて、倒れちゃわないか心配になった。

私がいるのに気づいてもたーくんは、鼻をすすりながらしゃくりあげることもなく静かに泣いていた。

頭に当たる陽射しを少しでも避けようとたーくんの頭上に手を翳しながら、周りを見た。
砂場の淵の低いブロックの上に見覚えのあるかばんが置かれていた。

とりあえず落ち着くまでこうしていよう。
汗も流して涙も流して、たーくんの体が干からびてしまわないか心配だった。
汚いと思ったけど自分の首に巻いていたタオルで少し汗を拭いてあげた。

ようやくこっちを見た。
でもその眼差しがね、泣いてる上に私にまで気遣うように申し訳なさそうな…。
…たまらんなーと思って、たーくんの頭をぽんぽんと撫でると立ち上がって携帯を取り出した。



80:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 02:27:18.45 ID:Omu9vydwO

ちなみにこのミニ公園ていうのは、子供の姿が無くなった住宅街に取り残された感じ。
新しく引っ越してきた人達は、もっと大きい公園のある新しい住宅街に住んでいる。
ここには木陰になるような大きな木も生えていなかった。


おばさんからの着信は入っていない。
留守録に、公園にいます、少し元気がないのでこれから家に連れていこうと思います、お仕事が終わったら連絡下さいと。

それからふぅ…と息をついて、
たーくんの真っ正面に座り直して砂のついた手を握った。
泣いたらいかんつられたらダメだーと言い聞かせながら、たーくんの目を見た。

私が分かる数少ないジェスチャー、どうしたの?と人差し指を振って聞いた。
反対の手の平の中で小さい手がギュッと丸まった。
それから涙を見せたくない!といった感じで、片手でグシグシ目をぬぐってスンと鼻をすすった。

答えを待つと、息をすーすーと落ち着かせながらたーくんが指差した。
いつかクローバーを探した辺りだった。
またボロッと泣いて悔しそうにあそこ!あそこ!って指差す…。

「…もしかして、見つかんないの?」
声を出して思わずたずねると、口や表情からなんとなく分かったらしく頷いた。



81:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 02:31:38.84 ID:Omu9vydwO

私はまだ知らなかった。考えたことがなかった。
たーくんの手を取って体を屈めたまま砂地に移動する。

《はっぱ 見つかんない?》と改めて書くと、その横に大きな丸を描いて頷いた。

砂を払って文字を消して続ける。
《なんでよつばほしいの?》
字を眺めるたーくんを横から見ながら答えを待った。

数秒してたーくんは首を横にぶんぶんと振った。
その意味が分からず、近くにあった棒で書いた文字をツンツンとつついた。何?と。

たーくんはその後また同じ動作を繰り返した。
あー、まさかそういうことかな、
文字の上に棒で二重線を引くとその下に
《ひみつ?》と書く。

間を空けずにたーくんの指が真横で動く。
《うん》

そっかそっかそっか…
何だろうな、子供にだってそりゃ言いたくないこともあるだろう
…でもなんだかな
私は大人気なくちょっと泣きそうになった
ほんとだめな大人だな。



82:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 02:40:36.78 ID:Omu9vydwO

気を持ち直して顔に笑顔を作った。

そして新たな砂地に大きく、
《ダイエット中》と書く。
意味が分からずに見ているたーくん。
《いっしょに歩かない?》
書き終えてたーくんを見てにっと笑った。
きょとーんとしたたーくんの頭をぽんぽんと撫でて、わざと勢いよく立ち上がって服についた砂や草を払った。
それから大げさにばんっと片手を差し出して立つように促す。

たぶん泣いた後で頭の中もぽか~んとしてたんだと思う。
何も考えてない顔で立ち上がって、かばんを背負いに行った。

とにかく体を動かそう、元気に歩いて励まそう!
そう思って一緒に歩いた。
手は繋がなかった。でもちゃんと歩いてた、二人とも。



83:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 02:59:58.32 ID:Omu9vydwO

家に帰ってまずは水分補給水分補給。
新しいタオルを取ってきてたーくんに差し出し、冷蔵庫からキンキンのお茶を出した。
死んでまう死んでまう(´Д`:;)
たーくんもごくごく勢いよく飲んでて安心した。

私の自室はほどよくグチャグチャなので、私以外にはたぶんきつい空間なので、居間に通した。
たーくんをソファに座らせて、あとはどうしようと悩んでる間に電話が掛かってきた。

携帯を耳に当てると、たーくんが気まずい顔でこちらを見てくる。ん?
まず連絡が遅れたことを詫びた上でおばさんは意外なことを口にした。
…なんですとー!?

「え?今日病院じゃないんですか?」

じゃあなぜお前はここにいるんだー!?
おずおずとした顔のたーくんを見ながら話を聞く。
『今学校の方にも電話したんですが、どうやらバスに乗らなかったようで…』
へぇ?(°Д°)
「え、じゃあ」
『私と一緒に病院に行くので乗らないって先生に伝えたらしいの』
オェーおいおい

おばさんはまだ休憩中であと3時間はコンビニから出られないそうだ。
おぇーいまじかい、えー
臨機応変というのが一番苦手な豚に何を

結局おばさんの仕事が終わるまで私が家で預かることになった。
夕方になったら二人でコンビニに行こう。
その時までに元気にさせたかった。



84:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 03:13:27.15 ID:Omu9vydwO

何か子供が喜ぶ物をと、
たーくんを置いて自室に戻りゴミを…物たちを漁っていた。
どうしようどうしよう!

とにかく励ましたい!
一度見つかんなかったてなんだい!
もう一度探せばいつかはひょっこり四つ葉も空気を読んだように顔を出してくれるさ
三つ葉はお吸い物に入れると美味しいよね。へへへッ(^・@・)

…とガタガタしながらふと、もわ~んと頭に閃いた。
おぉし!
部屋を飛び出て台所の横の部屋に突入。
母がアイロン掛けをしたり、本を読んだりする空間だった。
棚に置かれた裁縫箱と、襖を開けた中にあるいらん布たちの入った袋を持ってたーくんの元に戻る。

チラ裏にボールペンで、
《四つ葉、ぜったい見つけたい?》と勢いよく走り書きすると、速攻で頷いた。
素直やんけw



86:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 03:31:47.13 ID:Omu9vydwO

手品師でもないし植物を研究してるわけでもないから、目の前にぽッと四つ葉を出すのは無理だ。
探す理由も聞いてあげられない。

だったら出来ることは一つなわけで、探すのを応援しよう。


…えっとロムってくれてる数少ない方々へ

豚からお願いがあります。
この後にうpしますが、彼方まで引いてしまわぬよう、お願いしますm(_ _)m

自分でもなんだよあれはwと思うんですよ。
でも大事な物だから見てほしいんです。


低くて大きなテーブルの上に材料を並べて、たーくん用に紙とカラーペンを用意した。
ここからは別作業だ。

《私は見ないから。その紙に、たーくんがお願いしたいことかいて。絵でも字でもなんでもいいよ。》
た《なんでも?》
ぶた《イエス。四つ葉が見つかりますようにって神様にお願いしよう》
たーくんがきょッとーんとした顔に。
ぶた《私がお守りを作る。たーくんの願いが叶いますようにって!》
た《ほんと》
ぶた《本当。だからたーくんも好きなこと書いて四つ葉見つかりますよーにってお願いしよう》

そしたら、たーくんが
《ありがとう。》としっかりした字で書いた。
お姉さんがんばります(`・@・´)


ちなみにたーくんからのリクエストは星でした。

ふう、勇気を出して次にいきます



87:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 03:45:36.95 ID:Omu9vydwO

短時間で作ったとはいえ、長時間でもこのクオリティは変わらなかったと思います。


ペットは飼い主に似るといいますが、創作物も創造主に似てブサイクになるもんなんですね。
冬用のもこもこ黄色いソックス(蒸れるのが嫌で使わなかった未使用品)、ミニタオルを使いました。
☆がいびつになったので誤魔化すためにニコニコマークを縫おうとしていびつになったのでペコちゃん舌を付けた次第です。

うちでのやり取りはチラシだったので残っていません。
この時たーくんが描いた物も手元にありません。



89:名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 06:58:01.03 ID:ivDmXCsw0

うまくはないけど
たーくんへの想いは伝わる一品ですよ
GJ



90:名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 07:55:12.53 ID:ZG+FU2290

心がこもっていれば上手い下手は関係ない

GJ



92:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 09:00:23.05 ID:Omu9vydwO

いやいやいやいやいやいやいや

ごめんね、ごめんね、ごめんね…!

化粧をすればするほどブスになっていくかのように、手を施せば施すほどブスになっていくお守り。


だけど、そう、たーくんは優しかった。

(*・∀・*)
無垢な笑顔で四次元ポケットに大切な道具をしまうかのように、四角く折った紙をそっと中に押し込んで…

いややややえーよえーよそんなんしてたらカッコ悪かろうにッ!
あちゃ~という顔で見てる私の前で、毛糸を頭に通して首からぶらさけた。おおう…;

なんだその顔。
ていうぐらい、
なんともいえない嬉しそうな顔をしてる。

あなたのそれは四次元ポケットじゃないのよ?靴下なのよ…?

たーくんが書いた紙は、約束どおり私は見なかった。
ぽんぽーんとお守りごしにたーくんの腹を叩いて、お願いが神様に通るようにお願いした。

日本語下手だな豚、
見苦しくてほんとすまない!


おばさんには、たーくんの涙に関して聞かなかったし言わなかった。
この日のたーくんの単独行動(乗車拒否&勝手なお散歩)に関して、おばさんは心配が怒りを上回ってる様子で叱らなかった。



93:名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 09:00:41.35 ID:YYNkQVC9O

ぜひお友達になりたい



94:名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 10:02:36.15 ID:aHeXaOjq0

たーくんも>>1も可愛いのう



95:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 10:33:11.82 ID:Omu9vydwO

時間が少し飛んで、数週間後。

○○○県のスポーツ系の人達が使用する合宿施設で、私は期間限定のアルバイトをしていた。
集団家政婦と私は呼んでいたが、ベットメイキングや掃除などをするのが主な仕事だった。

余裕がなくあっという間に過ぎた一週間後に初めての休みを貰えた。
早朝起床から解放されて、寮のベッドでごろごろと気持ちのよい充実感に包まれてる頃、母から電話が掛かってきた。


「頑張ってるとこ悪いと思ったんだけど今話せる?」
「うん!ちょうど今日休みだよ~ッ」
「あなたの友達が昨日うちに来たわよ」
「………」
「私の声ッ聞こえてる?」
「オー、Yeah。」
人生で初めて聞いた台詞 (ノД`)・゜・。
「あんたからの豚の報せだと思って、休憩の間に気になって家に帰ったのよ」
「え?なんの話?」
「団子。あなたがくれた団子、分かる?あれが昨日気づいたら無かったのよ!」
「団子じゃなくてマ・リ・モ。えーちゃんと探してよー(´・@・`)」
母の誕生日に愛情込めてプレゼントした手作りのマリモのストラップ…。
「悪かったわよ。ごめんね。それであなたに何か遇ったんじゃないかと思って一度家に帰ったのよ」
「え…、なんでそうなるの?」
「私の勘よ。それで車停めて家に入ろうとしたら、…驚いたわよ。あの子、あなたの知り合いじゃないの?」
「子供?親はいなかった?」
「首から掛けてるものを見せて、私に何か伝えようとしてたけど」
「私の知り合いの男の子。何て言っあ…他にはどんなことしてた?」
「それだけよ」
「え?」
「私が困ってると、何も言わないで走って行っちゃったのよ」
「………。」
お母さん、その子話せないんだよ。
喉の奥がツンとしてきた。
「追い返しちゃって。後から考えてみるとあなたに会いたがってるような気がして」
「うん、分かった、ありがとう」
「いい?伝えるだけ伝えたわよ一応」
「うん。ありがとう」
「あんた、また倒れそうになったりしてない?」
「うん…、」
それが心配で家に帰ったの?お母さん。
「まだ、全然大丈夫。お母さん仕事は?」
「これから出るところよ」
「うん、じゃあ頑張って」
「こっちの台詞だわ!じゃあね」
「はーい」

前のバイトで突然倒れた時、病院から掛かってきた電話を受け取った母は、
“心臓が止まるかと思った。事故でも起きたんじゃないかって。”
そう言って目に涙を溜めてた。



97:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 11:00:13.30 ID:Omu9vydwO

…いかんいかん、と涙を拭って切った電話をもう一度操作しておばさんに電話を掛けた。

おばさんはちょうど出掛ける直前だったらしい。
駐車場の車の中で電話を取ってくれた。

私がアルバイトでしばらく家にいないことは、事前にコンビニで会った時におばさんに伝えていた。
たーくんもだから知っていたはずだった。

おばさんの声を聞きながら、私は涙が止まらなかった。
一人で住み込みの寮にいる寂しさもあったのかな。
感情がダイレクトに湧き出ていた。

おばさんの話をまとめると、
実はたーくんがうちに来たのは昨日だけでは無かった。
私が遠くで頑張ってるとお母さんから聞いていていたはずだけど、どうしても私に会いたい理由があった。
3日前、あのミニ公園の近くの路上の脇に(何故そんな所に~)四つ葉のクローバーを見つけたたーくん。
どうしてもどうしても私に伝えたくて、
パートが終わって探しにきたおばさんは私の家の門の辺りに座っていた。
ここにいないことを伝えてもなかなか動こうとしない…。

おばさんはたーくんの手に握られている四つ葉に気づいて、帰った後に小さいメモ帳に挟んで栞にするように教えた。
お姉ちゃんに会えるまで枯れないように、というとすぐに納得してそうしたようだった。
次の日、バスに乗らずにコンビニへも寄らずにまた私の家に来たらしいたーくん。
おばさんも薄々予感していたので、またたーくんを迎えに行った。
そんなことがあって、昨日母と遭遇したらしい。

のーーーん。胸がいてぇ。
またもやたまらないな…

「うーん…分かりました。この後、私メール送るのでたーくんに見せてあげてください。」



後ほど私は、豚の笑顔(誰が喜ぶんだい!)と“良かったね”の文字を写メールで送った。
たーくんは次の日、私にもあげたくなったらしく四つ葉をもう一つ探しに行ってた、とのこと。

ブタさんいくつ心臓があっても足りないよ!
ありがとう。たーくん。



99:名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 11:07:34.18 ID:CJ5IZghy0

涙出てきた(ノД`)



100:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 11:29:12.02 ID:Omu9vydwO

時間がどびゅんと飛んで、秋。

アルバイトも終了して小金がサクサク溜まっていた。
気持ちにも余裕があった。

この頃から、私は自分からおばさんに言って、病院に行く日はたーくんを家でみてることにした。
なーんにもない自分だから
ただ一つでも役に立てるなら嬉しかった。

四つ葉のクローバーはしっかり家の本棚の中にあるらしい。
私に一度見せてくれた後、もっと分厚い本に挟んだ方がエエよーとアドバイスしていた。

何となく胸に引っ掛かっていたことがあった。
たーくんの願いごと。

いつか自然に分かるといいなぁと思った。
だからもう少しお互いを知ろうと思った。

ある日たーくんに将来の夢をたずねた。
学校に持って行ってるキャラクターのノートにたーくんは1ページいっぱいに絵を描いた。
それは私のと似ても似つかない、星、満天の星空だった。
☆←こういう形でなく、もっとひし形に小さく輝いてるような。

プラネタリウムを作る人になりたいらしい。

いいな。と思った。
たーくんにとっていいなという意味と、ちょっと羨ましいという気持ちからだった。

私の中にすうっと風が通るような、一緒にいるだけで何か学んでいるような気がした。



101:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 11:57:46.51 ID:Omu9vydwO

最近たーくんとおばさんは、週に2回ぐらいのペースで病院に行っていた。
つまり週に2回ぐらいたーくんはうちに遊びに来ていた。

数年前から、私が好きで集めていた絵本がある。
大人でも楽しめるタイプの絵本だった。
なかでも、台湾のジミーさんという方が描いた本が大好きだった。
何冊かある中で、2冊。目が見えない女の子が地下の世界をさまよう『』青い石のお話。

地下鉄は私自身が苦しい時に読んでいた。
ブルーストーンは星ではないけど、宇宙や星を連想するようなお話だった。

たーくんとソファでその二つの絵本を一緒に見た。

『地下鉄』の少女は私の心そのものだった。
たーくんに《これは私だよ》と女の子を指差し、《たーくんはこの綺麗な石だね》とブルーストーンを指差した。
大人しく覗き込んでいたたーくんは、静かに熱意のこもった目で絵本の絵を追いかけていた。

そんな顔を見ながら以前から思っていたことが、自然と頭をよぎる。

私はたーくんの中の、心の影のようなものが気になっていた。
もう聞いても大丈夫だろうか、失礼に当たらないだろうかと躊躇したが、聞こうと思った。



103:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 12:17:13.47 ID:Omu9vydwO

質問を訊ねた相手はおばさんだった。
おばさんの勤務時間が始まる前に、うちに寄って貰った。
何となくいつか私からそういう質問が来るだろう予想していた表情だった。

「どうして、病院に行かれるんでしょうか」

もうちょっと上手な聞き方もあっただろうと思ったけど、ぎこちなくこんな言い方をしてしまった。
少し間を置いてから、おばさんが話してくれた。

「父のお見舞いに行ってるの。最近は特に優れなくて…」

え?と思った。
私はてっきり、たーくんの体に関することだと勝手に思い込んでいた…。

「それじゃ、いつもお見舞いに行ってたんですか?」
「ええ。あの子も父を慕ってるので…。でも最近行きたがらないんです」
「………」
「たぶん悪くなってるのをあの子なりに感じてるんだと思うんです」

ああ…、
何となく分かった、気がする。
あの小さい胸にどれだけの不安があったのだろう。

「たーくんは、すごくいい子で…、私も頑張らなきゃっていつも思えて、だからあの」

お祖父さんはまだ元気だし、不謹慎だぞっと思ったけど、涙がぐ~と込み上げてきた。
笑っていてほしい。
だってすごい良い子だから。神様

私にも四つ葉があればいいのに。
私は今、誰か人のために泣いている。
誰か人のために。

友達というのはこういうものか。



104:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 12:37:16.75 ID:Omu9vydwO

もうたーくんに確認することは無いと思った。
とにかく一緒にいる間は元気に遊ばせたい。

自らの人生にいまだ緊張感を持っていなかった私は、そうすることで自分の道から目を逸らしていたのかもしれない。
そんな善人じゃない。

何もしてあげられることなんてない。
貰ってるのはいつも私の方だったし。




「チャンネル変えるわよ」

母が言ってポチポチッとリモコンを押す。
わぁわぁ煩いバラエティから、N○Kニュース→教○テレビの手話ニュースに切り替わった。
最近何となく私が手話ニュースを見ているから、母もそうするようになってきた。

「ねぇ、何で私って馬鹿なんだろう?」
「脳に栄養が廻ってないからでしょ。そんなに食べておいて」
「ねぇ、何で私は耳が聞こえるの。そういうのって誰が選んでるのかな…」
と呟いたら思いっきし頭を叩かれた。
「軽々しく言うのはやめなさい。あなたも、他の人も、同じように生きてるのよ」
「…………頭回ってないね、私」
「いいじゃない、うんと悩んで苦しめば。今までそんなこともなかったでしょ!?」
「そうですね。うん」

もやもやもやもやしながら日々は過ぎて行った。
オセロとトランプのスピードで勝負するのが最近のたーくんとの流行りだった。

たーくんは3年生になり豚も一つ歳を取った。



106:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 13:12:15.79 ID:Omu9vydwO

親が子を思う愛情も、男の人が女の人を愛する気持ちもいまいち分からない。

あのおしっこ事件から一年ぐらい経った時、いつもと違う出来事があった。
相変わらずお見舞いに行く日々は続いていたようだけど、ある日おばさんが迎えに来なかった。

たーくんと一緒にピノを食べながらテレビを見ていたら、インターホンが鳴った。
おじさんですって感じのおじさんが立っていた。
初めて見るたーくんのお父さんだった。

おばさんのいるコンビニに訊ねた後、私の家の名字と簡単な道筋を聞いてここまで来たらしい。

荷物をまとめて出てきたたーくんは、突然現れたお父様を他人のような目で呆然と見た後、
照れ笑いをしながら靴に両足をさして飛び込んでいった。

…おおおう、何とも初めて見る 子供デースっていうたーくんの動きに驚いた。
おじさんは笑いながらたーくんの頭を片手で軽く触った。
でもたーくんに比べたらちょっとあっけないというかなんというか(´・@・`)

そして背中に隠してたもう一方の手を出してお菓子の詰め合わせの入った大きな袋をかざした。

おお!☆って私が喜んではいけない。
たーくんはクリスマスシーズンの玩具の会社のCMに出てくる子供のように、可愛くはしゃいでいた。

…んー、なんかあれだ。
なんだろうかこの違和感は。
なぬかがおかすくて、もやっとする。

じゃあねー、たーくん!とこの頃お別れする時してたハイタッチをして、門の外で二人を送り出した。

おじさんに手を引かれてたーくんが早歩きで少し弾みながら付いていく。
何度もおじさんの顔を見上げている後ろを姿を見送って、家の中に戻った。

たーくん身長伸びたなーー。
私の体重は増えもせず減りもせず食欲も減らない。

恐ろしいことに期間限定のバイトに味をしめた私は、また働きたくなったらでいいや~と…
気付けば一年経ってもニートをしていた。



108:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 13:32:08.47 ID:Omu9vydwO

父といえば、我が家の父も定年退職をして日中家にいる事が多くなった。

たーくんのことはあらかじめ話していたので驚きはしなかったが、
父には豚以外の人間の子供は未知生物に思えるらしくどう振る舞ってよいのかわからない様子。

たーくんは敏感に相手の気持ちが読める子だった。
ある日台所の机で新聞を読んでいた父に、たーくんが絵をプレゼントした。

「お父さん、こう!お礼、こうだから」
ありがとうの手話をたーくんの背後から父に伝えると、微妙に違うがなんとなくそれらしい手話をした。

小走りで居間に戻ってくるたーくんはちょっと誇らしげにニヤついていた。

父が新聞を読んでるふりをしながらじっーと見入ってるその絵には、大きな魚が一匹描かれていた

玄関の脇に置いてある道具を不思議そうに見ていたたーくんに、父が釣りをする道具だよーと教えたことがある。
かんなり前のことだった。
たーくんはちゃんと覚えていた。

それから暫くして、父がさすらいの一人旅をして帰ってきた時、「坊やに…」ともみじ饅頭を私に渡してきた。
自分で渡せよ~~
あなたのコミュ力は確かに私が引き継いでいる。



110:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 14:22:53.52 ID:Omu9vydwO

父と娘の関係は付かず 離れず、ベタベタしないのが我が家流だった。
たーくんはそれが気になるらしい。

三年生になって、遊ぶことより漢字や計算の宿題をやることが増えてきた。
遊び足りなくてお姉さんはちょっと寂しい。

私の部屋のテーブルで宿題をしているたーくんの近くで、仕方ないので漫画を読むことにした。
時間を忘れてときめいていると、いつの間にかたーくんが消えていた。

トイレかなー家の中で誘拐は無いし放っとこう(・@・´)
…と再び読みふけっていると、なぜか私の部屋に父がいた。

大人になってから父を部屋に入れたことがない。
たーくんが何事も無かったように机に向かって、その真横に父が教師のようなウムムという顔で座っていた。

な、なんでここにいるの?
と聞きたかったけど言えなかった。
それぐらい父と娘は遠いのだよたーくん。

また別の日には、居間で何をしてたか忘れたけど私がぼーっとソファに座っていたら、台所から父を連れてきた。
そこまではいいが、あろうことか何故か父と私の手とり繋がせようと…した。
…やめんかいッ!とは言えずにははははーと笑うしかなかった。

2人だけの時にチラシに《お父さんと仲良し。だから心配しないで》と書いて見せた。
しかしたーくんはいまいち納得してないご様子。
《ほんとだよ?》
疑わしげに首を傾げている…。
なんだよもう(´・@・`)

正直私はハハハと呼んで母派なんだよ。
いきなりパパハになるのは無理だよ~



117:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 21:52:49.86 ID:Omu9vydwO

秋頃になる。

たーくんが我が家に来る(つまりはお見舞いに行くのが)週に一度になり、二週間に一度になり、減って行った。

たまに来た時も、居間のたーくんがいつも座っていた場所に落ち着くなり、
カバンからあのドラミちゃん色のお守りを出して装着していた。

忘れていたわけでないけれど、四つ葉もお守りも。
でも何となく… 必要としていないたーくんを見て安心していた。

当時家でしてたとおばさんから聞いたことがあったが、実際にしてるのはあの2年生時以来だった。

実はたーくんは、友達や先生から見えないようなカバンの一番見えにくい所にずっと入れて持ち歩いていたらしい。
私がおばさんからお祖父さんの話を聞いてから、あえて見ないようにしてきたたーくんの不安な心がまた顔を出した。

四次元ブサイクポケットを首から下げたまま大人しく勉強をしているたーくん…。
おばさんの元に連れてく時間になっても、自分から立ち上がってすぐに行こうとしない。
駄々をこねるわけではないけど、少しでも時間を遅らせたいようだった。

そんな態度からお祖父さんの具合が良くないのかもしれないと思っていた。
でもおばさんにはなかなか聞けなかった。



118:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 21:59:05.11 ID:Omu9vydwO

図々しいのだろうか。
でも気になって心配でそうしたかった。

おばさんに自分も一緒にお見舞いに行きたいという旨を伝えた。

父とたーくんと大きめなシュークリームを食べながら、たーくんのおじいちゃんに会っていいかなと台所のメモ用紙に書いた。
驚いたようにぱっと私を見て、少し間を空けて頷いてくれた。
父の口の端にカスタードが付いていた。

…そんなこんなで病院の個室で眠っているおじいちゃんに会いに行った。
名俳優の平○満さんを20歳老けさせたような穏やかで少し頑固そうなおじいさんだった。
たーくんのためにプリンとタマゴボー○を用意していた。
タマゴボー○懐かしや…。
あれ嫌いな人っているのだろうか。

おばさんが私のことを紹介してくれた。
たーくんは首から下げたままお守りをおじいさんに見せて、おじいさんも朗らかに笑ってお守りを触ってた。
すみません。それ作った犯人はこの豚です。



121:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 23:21:23.99 ID:Omu9vydwO

驚いたことにっと言ったら失礼だけれど、おじいさんは手話が出来た。
たーくんの指の素早さには叶わないけれど、しっかりとキャッチボールになっているようだ。
たーくんもおばさんに話す時より、大きく短めに伝えていた。やだいいこッ

私も図々しく頂いたおやつを二人で食べていると、そういえばおばさんの姿が無い。
はて(´・@・)

あとで聞いてわかった話だが、
この時おばさんは電話を掛けに行っていた。
たーくんのお父さんに。

私と出会った頃からすでに、病院に来る度にたーくんはお母さんにお願いをした。
お父さんに電話を掛けて、と。
いつもそうやって頼むのだそうだ。

でもワガママを言う感じでは無くて、“そういう時のあの子の顔がいつも本気なのよ。だから私も断れない”とおばさんは言う。




先に言っちゃうとね、おじいちゃんはこの冬に亡くなるんだよね。


たーちゃんの心に秘めた願いは、この時までに叶えてあげたかった。
それが私とおばさんの願いでもあった。



122:名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 23:32:07.49 ID:6WJR/jIm0

('A`)ああ



123:名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 23:40:50.08 ID:aHeXaOjq0

お父さんとの関係がよくわからない
離婚してるんだと思って読んでたんだけど合ってる?
見落としてたらすま●こ



124:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/25(日) 23:42:38.51 ID:Omu9vydwO

>>123
うん。これから説明していきます。


それから私は、たーくんとおばさんが病院に行く時には一緒に行くようになった。

そうしていく中で、コンビニや迎えに来た時の数分しか会話をしなかったおばさんとよく話すようになった。

おばさんもたーくんの繊細さを分かってた。
私にも聞けないことがあるように、おばさんにも息子に聞けないことがあった。

たーくんがいつも大切にしてくれていたお守り。
あの日たーくんが泣いていたことにおばさんも気づいたはずだ。

「もしかしたらって思うと聞くのをためらってしまって…」
開けるのが怖い扉を目の前にしたようにおばさんは言った。

今まで見てきて知ったたーくんの優しい気持ち、おばさんから聞いたおうちの事情を踏まえて、あ゛ー…とちょっと分かってしまった。


そんな時、たーくんが見せてくれた。
お守りの中身。



126:名も無き被検体774号+:2012/03/26(月) 00:02:50.83 ID:BYS+HnwmO

序盤のジャガリコからは想像も出来ない様な話の広がりかただね(・∀・)ワクワク



127:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/26(月) 00:05:32.30 ID:Omu9vydwO

たーくんのお父さんはたーくんの家には住んでいない。
たーくんのお母さんは今でもお父さんを、(これは私の主観だけど)愛してるのだと思う。
お父さんもお母さんと家族のまんま、離婚していない。
たーくんのおじいちゃんはたーくんのことが大好きだ。


お父さんは、たーくんのお父さんは、たーくんのことをすぐには受け入れられなかったそうだ。

どうしても自分の息子に障害があることを頭で理解しても受け入れられないのだと。
お父さんはお父さんでショックで、「あの人は悪い人ではないの。でも少し時間が必要だった…」とおばさんは言っていた。

だからと言ってお父さんはたーくんを傷つけるつもりもなく、自分自身の問題だと、家族になるために心の整理が必要だと。
それで別居しているそうだった。

幼くて何もわからないたーくんは、お父さんを悪く思うことも無かった。
でもたーくんだから、
たーくんだから気づいてしまうんだよ。

自分のせいでお父さんとお母さんは一緒にいられない、と小さい心で気づいていた。



130:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/26(月) 00:35:46.47 ID:rhTHXP0SO

そんなたーくんを見て胸を痛めていたのがおじいちゃんだった。

どうしてそうなっちゃうんだろう、他人の私は思うけれど、
おじいちゃんは義理の息子を拒絶するようになった。
病室にお父さんが来てくれた時も、お父さんの存在は見ようとせず口を聞かなかった。
そうしておじいちゃんとお父さんの間には、冷たい距離が出来ていた。

みんなたーくんを中心に動いてる心なのに、それがたーくんを苦しめた。





事情が分かってきて私の心境も曇ってきた。
なすすべもなく、居間で過ごしていた時にたーくんが私のそばに寄ってきた。

何も伝えずに黙々とお守りの袋から折られた紙を取り出して私に差し出してきた。
たーくんの目は、あの初めて会った時に電信柱のそばで私を見たあの眼差しに似ていた。

一年以上経っていたので折り目所は少し汚れていた。
私の下手くそな星よりも青くしっかりと描かれた沢山の星、
その下で立っているおそらくおじいちゃんと思われる人と、お花を持って笑う背の高いお父さんがいた。
肌色で顔を描き、髪の毛を黒く、少しヘンテコな洋服も緑や青で太く描かれていた。

もう見せてもいい、そう思って絵を見ながら涙をこぼした。
お花はおじいちゃんの所にお見舞いに来たお父さんを思い出したんだろうか。
おじいちゃんは元気そうに立っている。
おじいちゃんもお父さんも、横顔で描かれていて口が大きく開いて笑ってるのか話しているのか。

私の涙につられたように目の前のたーくんの顔がくしゃ、て崩れて、しばらくそれ以上のことが何も出来なかった。



《早くお願いごとをかなえてほしい。どうしたらそれが出来るの?》

前よりずっと上手くなった字でたーくんが聞いてきた。
たーくんなりに沢山がんばったけど、おじいちゃんに時間がないのに、間に合わない。
それで初めて誰かに助けてもらおうと思ったんだろう。



131:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/26(月) 01:34:25.84 ID:rhTHXP0SO

私は私が思うことを伝えることにした。


夢で終わらせちゃいけない。
どうしてこんな時にもチラシにボールペンなんだろう。

こんなに長い時間があったのに、真剣に手話を覚えようとしなかった。


《神様はずっと上の方にいるから、時間がかかるのかもしれない
私はこう思うよ
自分の力で、たーくんの口で大好きな人に伝えなきゃいけない
神様がいるならその人はたーくんの言葉を聞いてくれる 絶対》

そう書いた紙を手渡すと、たーくんは何度も読み返すようにじっと眺めていた。
私は自分の部屋に戻り、ただ綺麗だからという理由で買ったが使わずに眠り続けていた便箋を取り出した。
小さな花がいっぱい散らばってる女の子用のだけど、ちゃんとした紙に書いてほしかった。


《お話することをこの紙に書こう!
間違ったら何枚使ってもいいから
いっっっちばん言いたいことは何?》

しかしたーくんは首を横に振った。
唇を噛んで嫌という顔をしていた。
先程渡したチラシもテーブルの上に置かれていた。

気まずくて重い空気になった。
あららららら、私なにか失敗したのかも



と、ここで実はそばにいた…ははは
父が立ち上がって書斎→居間へと戻ってきてたーくんの前に筆ペンを置いた。
視界には入っただろうがたーくんは身動きせずじっとしている。

ドンッて父がテーブルを叩きながら自分で置いた筆ペンを取って、なんだよもう(・@・`)
私の可憐な便箋に荒々しく字を書いた。


《弱虫は食いしん坊! 強くなりなさい》

………。
最初のはいらないような。私へのメッセージも兼ねてるようでドキリとした。

ドンッの段階で振動にびくぅッてしたたーくんは、先程までの顔をくずしてぼんやりと勇ましい文字を見ていた。

父は深い皺を作って渋く笑った。
オジイチャンみたい(´・@・`)
それから便箋と筆ペンをたーくんの前に置くと、塾の講師のような態度で人差し指で便箋をトントンと叩いた。

普段私やおばさんみたいな女子としか深く接しないたーくんに、父というのはすごく響いたご様子。

私まで緊張してきた。
たーくんは自然と正座して、私もなぜか正座して、父は新聞を読むふりをしに台所に消えた。
そして、何度も書き直してたーくんの伝えたいの言葉の台本が出来た。



138:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/26(月) 14:07:04.14 ID:rhTHXP0SO

たーくんが気持ちを伝える相手はおじいちゃんです。
車中でもたーくんは少し緊張していた。
便箋は予行演習のようなもので、病室でのたーくんは改めて自分の言葉で伝えるようだった。

例えば豚は、たとえ家族といえども心の奥底の本音を伝える時にはいっぱいいっぱいになるしアフアフする。
たーくんもシャイな子なので勇気が必要だったと思う。



140:名も無き被検体774号+:2012/03/26(月) 14:53:15.45 ID:rhTHXP0SO

なんでだー長文書き込めねえだよ(´・@・`)
少しずつになるかも



142:名も無き被検体774号+:2012/03/26(月) 15:05:29.63 ID:rhTHXP0SO

…おお?三行ならいけるのか。

フムフムちょっと正常に書き込めるまで、時間おきまする。



143:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/26(月) 15:14:41.54 ID:rhTHXP0SO

しょうがないから短歌で(´・@・`)
病院で。たーくん手話で。おねがいを。
涙目ぱんぱん。おじいちゃんも。



144:名も無き被検体774号+:2012/03/26(月) 15:22:08.20 ID:Mu5vp9Y+0

友蔵 心の俳句


うわぁ、いいとこなのにごめん><



145:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/26(月) 15:26:10.53 ID:rhTHXP0SO

>>144、いいようまるこ、気にするな。
おじいちゃんが、哀しみ悟る、染み入る心。



146:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/26(月) 15:36:01.80 ID:rhTHXP0SO

詳細後で、短歌でゆくよ、どこまでも。
ああむつかしや、ああはらへりや。
便箋を、豚の封筒、入れてやる。
おじいちゃんに、あげる豚GJ。



147:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/26(月) 15:42:02.50 ID:rhTHXP0SO

じいさんに、頭撫でられ、孫笑う。
星の絵見入る、感慨深く。



148:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/26(月) 15:49:48.91 ID:rhTHXP0SO

じいさんの、待ってましたよ、桜餅。
美味しく食べる、豚とたーくん。
「お父さん、今度来たら、食べような、喧嘩してない、心配無用」



149:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/26(月) 15:59:37.56 ID:rhTHXP0SO

お父さん、残念ながら、時間居る
仕方ないかな、難しいから。
じ○がりこ、お湯を入れたら、ポテサラと、それは認めん、認めないです。



154:名も無き被検体774号+:2012/03/26(月) 20:46:51.46 ID:Mu5vp9Y+0

つ ポッキー



155:名も無き被検体774号+:2012/03/26(月) 22:26:42.68 ID:hsb0YxfV0

つ たけのこの里



157:名も無き被検体774号+:2012/03/26(月) 23:11:14.67 ID:hweWKCWr0

つ豚肉



159:名も無き被検体774号+:2012/03/27(火) 00:07:08.02 ID:QTzxdLNjO

>>157
やめんかいw



161:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 01:01:29.03 ID:QTzxdLNjO

友達いなかった人にありがちな、未使用の子供用絵はがき。
綺麗、てかサ○リオの便箋だた。恥!!
取っていた父のメセ。ですたー(・@・`)



164:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 02:21:00.04 ID:QTzxdLNjO

ほす兼ねてつぶやく短歌、気のままに。
モモクロももか、少し似ている。

逝く前に、義理息子来た、孫の前
ぎこちないけど、お話しできた。
はしゃいだ、笑った孫に、祖父笑う
おばさん泣いた、豚はなぜ居る。



166:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 02:35:22.68 ID:QTzxdLNjO

目を覚ませ そろそろ動け がんばろう
気づけば年明け 覚悟を決めた
あこがれの パン屋さんだぜ 面接に
なぜか受かった 豚が目覚める



168:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 02:44:09.11 ID:QTzxdLNjO

朝6時 夜8時まで 足が棒…豚足なのに?目が回るぞぅ
こねこねて 作ると並べ 熱さにビビり先輩恐い
休日、爆睡死んだ。
たーくん会わず、おばさん会わず。



169:名も無き被検体774号+:2012/03/27(火) 02:50:53.73 ID:QTzxdLNjO

知らなんだ。たーくんたまに、来たらしい。
父と将棋、父の楽しみ。
知らなんだ。たーくんたまに、来たらしい。
母の料理、母の楽しみ。



171:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 03:03:38.91 ID:QTzxdLNjO

金が出来、母さんあげる、頑張るよ!
父は言わない、でも伝わった。

長文使い過ぎてた、気がするよ。
読解がんば、皆なら読める(・Φ・^)ノ



172:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 03:15:10.18 ID:QTzxdLNjO

たーくんは四年生から市バス乗る。社会勉強、良い学校だ。
おばさんが携帯持たせ、防犯に。
豚と交換!メル友になる。



173:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 03:21:24.69 ID:QTzxdLNjO

豚の顔、誰が嬉しい、写メールで。
なかなか会えぬ、パンパンパン屋。

先輩のフォローがある、頑張れる。
笑うと嬉しい、飲み会隣。



174:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 03:36:28.71 ID:QTzxdLNjO

疲れても、先輩いると頑張った。
家に帰るとたーくんがいた。
…馴染んでる。豚の居場所は?(・@・`)
パンと鳴る。ハッピーバースデ♪祝われびびる。



175:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 03:47:21.07 ID:QTzxdLNjO

充実し平和な日々を過ごしてた。
ここで飛ばすよ。
…1年後
5年生、私は27歳。忙しや。
パン屋大変、体にくるよ(・@・`;)



176:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 03:56:01.54 ID:QTzxdLNjO

…驚愕。メール来て叫んでた。
そんなはずない!冗談ウソ?


だっていくつだ、ありえない…


《彼女出来た》2ショット写メ。



177:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 04:02:33.56 ID:QTzxdLNjO

地味な恋、先輩好きで、恋してた。
その頃きみは、…リア充だと??

そういえば“俺”と言うよね最近は。
ほうほうそっか。そそっかアハ!



178:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 04:10:05.86 ID:QTzxdLNjO

同い年、眼鏡可愛い女の子。
告られたとさ。悔しくないゾ~。

父さんが、元気が無いな、心配で。
母さんダウン、入院する。



179:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 04:18:51.84 ID:QTzxdLNjO

母さんが、心配つらい、余裕無い。
ミスが増えてる。疲れ消えない。
そんな時、はやぶさ帰還、気晴らしにプラネタリウム、たーくんと。
「星が好き。」変わらぬ夢、眩しいな。
君ならなれる!応援するよ。



180:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 04:26:41.78 ID:QTzxdLNjO

彼女を紹介する約束で待ち合わせた日、苦しい日だった。
バイト先、体動かず、肌寒い…。
誰か助けて、でもやらないと。
情けない、やってしまった!売り場にて。
吐いてしまった。すべて終わった



181:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 04:34:27.39 ID:QTzxdLNjO

掃除して、謝る、謝る。でも駄目だ。
そして先輩、…ずっと見ていた。
呼び出され、(匂いで)パンが売れない!もう帰れ!!!来なくていいぞ、もういいから
先輩に、視線逸らされ、全力で、店を飛び出し、泣きながら行く。



182:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 04:40:51.21 ID:QTzxdLNjO

待ち合わせ早く着いてた、一人だけ。
苦しかった…覚えていない。
たーくんが、いつの間にいて、かけてきた…。
なんでそれが?どうしてあるの。
…お守り。私が作ったの、なぜだ~
こんな不細工なもん、いつまで持ってんの…
涙が出て、涙が出て、止まらなかった。



183:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 04:44:44.69 ID:QTzxdLNjO

たーくんの彼女は優しい子だった。
補聴器を付けていた。
私に、綺麗なハンカチを渡して何も知らないのに貰い泣きしてた。
ずっと2時間ぐらい泣いて話せなかった。
黄色い四次元ポケットも、ちょっと濡れちゃった。



185:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 05:45:39.31 ID:QTzxdLNjO

10歳以上離れた子供たちに励まされながら帰る大人。

黄色いやつを首からさげて両手を子供たちに繋がれる豚…。

途中、久しぶりに行きたくなりミニ公園へ寄った。



186:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 05:50:40.04 ID:QTzxdLNjO

逆上がりが出来ない豚を置いて二人で鉄棒で遊んでいた。
おにあいじゃないかぁ( ̄∀ ̄`)ニヤニヤ

家に帰ると何食わぬ顔で母さんが料理をしていた。



187:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 06:22:26.74 ID:QTzxdLNjO

「なんで何も言わないで退院してんの!」
「…あんた、また何かあったの?」
「は?はい!?」
「クビにでもなった?」
「…え」
「今度は何したの。まさか盗み食い?」
「な、どうしてわかるの」
「そんなブスな顔してれば誰でも分かるわよ」
「ひどぉい。娘に対してそんな」



190:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 06:38:21.38 ID:QTzxdLNjO

「悪い予感がしたのよ。あなたの身に何か起きてるって」
「…またそれー?(・@・`)」
「やっぱり当たったわ、私の勘」
「当たらなくていいよ」
「まあ着替えて来なさい。飯じゃ飯!」
「(・@・`)ハーイ…。あ、おかえり母さん」
「あんたもお帰り!」



192:名も無き被検体774号+:2012/03/27(火) 06:41:18.21 ID:VCWbX+ZBO

母者は強いな大きいな



194:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 06:49:13.83 ID:QTzxdLNjO

それからまた無職に戻った。
でも前ほど気楽ではなくて気持ちもぼんやり。
母さん心配で家事をすることが増えた。
時々たーくんと彼女の(仮)まゆちゃんが学校帰りに来た。
まゆちゃんは歳の離れた妹みたい。
父はたーくんと。
まゆちゃんは私の汚部屋で女子会を。



196:名も無き被検体774号+:2012/03/27(火) 06:52:22.97 ID:Dt2HcYzF0

福祉系で働けば良いと思うの。



198:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 07:02:31.58 ID:QTzxdLNjO

>>196
おじいちゃんおばあちゃんの下の世話をしなきゃなのに
わしが吐いてしまったらどうしよう(´・@・`)
でも参考にするよ。



197:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 06:59:21.30 ID:QTzxdLNjO

たーくんに返された四次元ポケットにはボタンが入ってた。
なんだねこれは(^ ̄@ ̄^)
聞けばおじいちゃんの形見だった。
なぜにそんなものをこんなもんの中に…!
普段おじいちゃんの写真も一緒に入れていたらしい。
彼女に見せるためにあの日は持っていた。
ボタンを返しながら何だか照れ臭かった。
大事にしてくれてありがとう。



199:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 07:23:29.87 ID:QTzxdLNjO

たーくん達の馴れ初め( ̄・∀・ ̄)ウフフ
まゆちゃん曰く、
《バス乗ってて困った時に助けてくれたの》らしい。
あ!それで思い出した!!
たーくんのやろう嘘を吐いてた。



201:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 07:28:09.33 ID:QTzxdLNjO

私との出会いを偽装。コラッ~!
まゆちゃんのメールで発覚した。
『ピッグ姉が空腹で動けないのを助けようって
たーママのお店にあるじゃ○りこをあげたって(ハート)』
なんざすとー!!!!おおおおいッ
あ、仲良くなりたくてピッグ姉と呼ばせてました。



204:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 07:35:30.04 ID:QTzxdLNjO

お姉さんと呼ばれるのはこっぱずかしいので。
ビ○グダディ放送する度にまゆちゃんからメールが来ます。
『出てますよ(ハート)』
『なーんでよ。ダディ家に豚はいないやん!』
『どうかな(とぼけたデコメ)』
『おい;』



205:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 07:48:10.24 ID:QTzxdLNjO

たーくんは父といるのが好きみたいで。
年頃だからかな。わからんが。
元々父は無口だけど簡単な言葉なら、
たーくんが口を見て読み取ってくれたりする。
将棋やチェスやたまにオセロで、
(碁をやってた時はびっくりしたが)
二人で勝負をするのが楽しいらしかった。
そろそろ終わりが見えてきました。
あえて狂歌の部分は改めて書かないことにします。



206:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 08:04:57.00 ID:QTzxdLNjO

そんなこんなで楽しい日々が過ぎました。
たーくん達が6年生になり、豚は28になり。

おばさんから電話があったのは、つい2月のこと。

春からたーくんは別の地区の学校へ行く。
引っ越すことになったらしい。

お父さんと一緒に暮らすために。

たーくんは成長し心がより優しくなった。
受け止めてもらったのはお父さんの方だと思う。



208:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 08:12:11.69 ID:QTzxdLNjO

おばさんとの電話の後に寂しさは感じられなかった。

嬉しかったし、
心が晴れてきた。気持ちがいい。

あの時と同じように歩きたくなった。
家からコンビニまでの道のり…。



209:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 08:33:12.76 ID:QTzxdLNjO

あの日私の周りには何もなかった。
あるとすれば大好きな母さんと父さん。

コンビニのお菓子は今でも好きだけど。

相変わらず静かな住宅街で、
まさか子供に出会うとは思わなんだ。



211:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 08:35:29.05 ID:QTzxdLNjO

なんだっけ、そう財布忘れたんだ。
ああそれで…帰って、
いや帰らず、帰る途中で?
お゛お゛お゛やばぁい涙が
やあなんでだ。なんで泣けるんだ。

わけも分からず
涙を滲ませながら歩いた。



212:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 08:48:24.49 ID:QTzxdLNjO

この道を小さいたーくんはもう歩いてないんだなぁ。
当たり前だけど。

実は随分前にパートをやめていたおばさん。
あそこにもうおばさんもいない。

「○○ちゃんはそのままで充分可愛い」
ってダイエットしてた時に言ってくれた。



213:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 08:53:33.12 ID:QTzxdLNjO

あの電信柱を見ると信じられない。
あんなにちっこかったたーくんが…。
今は背も私とそんなに変わらない。

「あと数年したら酒も飲めるのか」
いや父さん、あなたの息子じゃないし。
父さん酒飲まないでしょう。

父さん悲しむだろうなー…。
そんなことを考えてるとまた涙。



215:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 08:58:44.88 ID:QTzxdLNjO

まゆちゃんに出会った日以来、
ミニ公園にたーくんに誘われて行ったことがある。
12月のクッソ寒い日だった。

寒いなか砂場にしゃがんでお互いの手に砂をかけ。
何をするでもなく時間が過ぎた。
ただの散歩だと思ってた。

あの日だきっと、
たーくんがお母さんから引っ越すことを聞いたのは。



216:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 09:03:07.53 ID:QTzxdLNjO

なんだよもう!水くさい水くさーい水くさぁーい
喜ばしいことなんだから言えよ思春期か!

腹立って泣けてきて、おなかすいて。
また財布を持ってないことに気づく。

私だけは何年経っても変わらねー!クソッ



217:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 09:08:12.57 ID:QTzxdLNjO

3月頃、おばさんが家にやって来た。
あんだよとうとうお別れの挨拶か。

出迎えると懐かしや懐かしや懐かしや!
手作りのマドレーヌを三人分焼いてきてくれた。
うお゛ーかあちゃ~ん!じゃないけど。


おばさんが上品に笑ってる。悲しくはないらしい…。
かあちゃーん…ッじゃないけど。



218:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 09:12:02.02 ID:QTzxdLNjO

父「寂しくなりますね」
おば「…はい?」
母「お引っ越しなさるとか」
豚「…おばさん、たーくんの成長が楽しみですね」
見れないけどさ、グスッ

おば「あの子、お別れ言ってました?」
豚「いえ。思春期なんでしょう…グズビッ」



219:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 09:18:58.45 ID:QTzxdLNjO

たーくんの引越し先は同じ県内でも、
隣の市ではなく二つの市を挟んだ向こう側。
とおいーとお゛いよ~!

おば「……あの子、これからもここに来ると思うんですが」
母「はい?」父「…っ」
豚「引っ越しやめるの???」



220:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 09:25:15.61 ID:QTzxdLNjO

おば「いえ、引っ越しますけど」
母父「(はぁ、とため息)」
豚「……(チッ)」

おば「この前ね、新居を見てすぐにあの子…
バス停とそのバスの路線を調べていたんです。」

…む?(´・@・`)マサーカ



221:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 09:30:11.97 ID:QTzxdLNjO

豚「や、いやぁ1時間以上かかるんにゃなーですか」
舌が回らなくなる豚。
おば「そうなんですけどね。
まゆちゃんに会いに行くって」

ガッタンガシャガシャッどっかーん!

…あ、ついでね。
そっか、そうだよね。うんわかったよ



223:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 09:36:28.24 ID:QTzxdLNjO

おば「で、お願いがありまして」
豚「はいなんざすかー?(やる気ない)」
母「何でしょう?(あんたね…)」
豚「(…だって母さん)」

おばさんは鞄から大きな紙を取り出して机に広げた。

ぬ?地図?チーズジャナイヨー

おば「是非遊びにいらしてください」



225:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 09:50:34.65 ID:QTzxdLNjO

おば「今までのように沢山お会い出来ないからと」
豚「そうですけど、…え?でも」
おば「実はね、あの子に弟か妹が出来るんです…」
豚「おぅ!ッめでとうございます!!」
おば「うん。ありがとう」



226:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 09:53:15.70 ID:QTzxdLNjO

おば「それでね、生まれたらあなたにも見てほしいって」
豚「でもおばさん、何でたーくんが言わないの?」
おば「…それが。秘密だけどいいか
自分で言うと泣いちゃうかもしれないって」
豚「わ、わははっ!なにそれ」
おば「ずっと寂しかったみたいなんですよあの子」
わぁ、やめてよおばちゃん



228:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 09:59:50.07 ID:QTzxdLNjO

おば「あなたと知り合った頃ね、
お姉ちゃん出来たって嬉しそうだったの」
豚「…ほーーう」
おば「今日は何した、何食べたって、
私に教えてくれるの。」
豚「…う~む」
おば「あなたがお仕事やめた時に、
あの子居たでしょう?一緒に」
豚「はい、いてくれましっ…(泣)」



229:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 10:09:30.37 ID:QTzxdLNjO

おば「帰ったらあの子泣いてたのよ、家で。
ひどい、ひどいって…。
あなたは具合悪かっただけなのにどうして?って」

おば「パン屋さんがおかしいって。
仕舞いには私に電話してほしいって頼むの」

母「まぁ、ありがとうございます」

おば「あなたのことが本当に好きでね。
私もとても感謝してるの」

何も言えん
おばさんも少し貰い泣きしてた。
お母さんに頭叩かれた。



230:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 10:15:00.51 ID:QTzxdLNjO

おば「実は今日あの子来てるのよ」
豚「…グズビッ、え!?」
おば「近くの公園で待ってるって、伝えてって。
そういえば分かるって」
豚「…(なんだよ告白かよ!思春期め)」

バシッ(母)

「早く言ってあげなさい」
「痛ってぇ、いってきます」



231:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 10:18:44.44 ID:QTzxdLNjO

顔がグチャグチャじゃん!
不細工じゃん!元からか
こんなねーちゃん見てほしくな~い

ダッダッダッダダダ

公園にいると思いきや、
電信柱に凭れてやがる。
犬のおしっこ付いちゃうよー?たーくん。



232:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 10:22:05.71 ID:QTzxdLNjO

たーくんはノンリアクションで、
“付いてこいよ”という背中でミニ公園に向かう

やだねーこれだから思春期は。

私は照れ臭くて逃げるように滑り台の上に登った。
/ ̄\_
 ↑ここ。



233:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 10:27:20.86 ID:QTzxdLNjO

ちょ、豚には狭いぞあの空間

/ ̄\_
 ↑アノクウカン。

たーくんは昔懐かし、
クローバー探してた辺りの雑草の上に立って、
A4サイズのスケッチブックを抱えていた

あんだよ告白かよ!思春期めッ
どっかで見たことあると思って思い出した…



234:名も無き被検体774号+:2012/03/27(火) 10:31:04.20 ID:VCWbX+ZBO

頑張れ!ピッグ姫!



235:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 10:31:39.63 ID:QTzxdLNjO

まだチビ助だった頃のたーくんと、
あの居間でアイスやらポテチやらを片手に、
一日一話、数日間を掛けて無理矢理見させた☆の金貨。

私の心の王子(豊さん)がのりピーに謝る場面だ。
紙芝居方式にごめんねを伝える王子が少年のようで、
…何回も巻き戻して見てごめんね☆

あ・れ・だ



236:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 10:35:54.27 ID:QTzxdLNjO

たーくんは王子にはなれんぞ生意気な!

…とスカして泣きそうなので、
ケッて顔で見下ろしていた。

《おねえちゃんへ》

字小さいよ視力検査かよ!
滑り台の上から見ることも想定しておきなさいよ。
豊のようにページをめくるたーくん。

《まゆちゃんに黙っててくれてありがとう》

……それかよッ!やっぱり一番は彼女かよ



237:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 10:43:29.93 ID:QTzxdLNjO

ハイ次ー。
豊もどきたーくんがめくる。

《助けてくれてありがとう》
……。
《本当にありがとう!!》
カマワンよ 続けな。

《お父さんとのことも!》
こともなんだよ。わぁーッてるよ

《お姉ちゃんのおかげ》

おうおう゛。やめてくれたまえきみ…



238:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 10:52:23.23 ID:QTzxdLNjO

なんだよ卒業式かよやめてくれよ

《世界で一番やさしいから》

からなんだよ。
そんなこと言ってもじ○がりこやらんゾ

鼻水とめどなくて気持ち悪い。
豊も泣いている。
やっぱり君に王子は無理だね。

《 大 好 き 》

言葉短か過ぎて余白使い切れてないよ!
泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣!クソ

「ありがとう!!!」
「たーくんありがとう!!!」

聞こえなくても聞こえることがあるはず
狭いここで、
/ ̄\_
 ↑ここ。
立ち上がって思いっきし叫んだ。
なんだよ思春期かよ!



240:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 11:00:21.03 ID:QTzxdLNjO

このあとの、

気まずさと言ったら…………

降りるに降りられないし、

もう私はのりピーじゃないし、

初めから豊なんていないし



根負けしたたーくんが先に背を向けた。
ずるいよあなた!
すたすた歩いていく…
ちょ、置いてかないでよッ恥ずかしい。
きみが初めた☆の金貨でしょう

滑るとこ、狭っ!仕方ないので階段から降りる。
ダッダッダッダダダ おいい゛ッ
追い付くとたーくんは私を見て照れ臭そうに笑った

なんとなく手を繋いで家へ戻った。



241:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 11:03:39.48 ID:QTzxdLNjO

あーーーざぁまッすー!

そんなこんなで手元に四次元ポケットがあるわけでした。



ちゃんちゃんちゃん
《終わるよー(´・@・`)》



242:名も無き被検体774号+:2012/03/27(火) 11:04:16.47 ID:kaKdTkQy0

それからどうなったの??



245:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 11:13:26.34 ID:QTzxdLNjO

>>242
この出来事3月。今は3月。

たーくんは無事に引っ越しを終えて新居にいます。
四次元ポケットは私の飴ちゃん入れに使ってます。
また何らかのバイトなりを始められた時、
四次元ポケットは返そうかなー(´・@・`)イラナイカー



243:名も無き被検体774号+:2012/03/27(火) 11:04:32.52 ID:Iqb7UKXu0

まずは、お疲れ様。楽しませてもらったよ。



244:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 11:10:06.05 ID:QTzxdLNjO

あ、ちなみに地図(でかすぎる)は分かりにくいから
たーくんに宿題として描かせることにしました~!

携帯や車のナビの存在にたーくんは気づかない。
でもこれは宿題だ。
恥ずかしいスケッチブックにでも描いてきなさい(´・@・`)ノ



246:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 11:16:48.01 ID:QTzxdLNjO

おやすみきーん(´・@・`)/~

ニートはあかんよそれでも。
私もそのうちがんばるのさ~。



247:名も無き被検体774号+:2012/03/27(火) 11:51:40.87 ID:N8a8EP/2O

お疲れ様でした!



248:名も無き被検体774号+:2012/03/27(火) 12:09:08.46 ID:VwmpXelaO

久しぶりに何故か大泣きしたwww
お疲れ、>>1
自分も>>1と友達になりたいわwww



249:名も無き被検体774号+:2012/03/27(火) 12:35:04.92 ID:QTzxdLNjO

感想が気になるので時々見に来るけど
気にしないでねー(´・@・`)

あとかなり主観的な擬音が多くてすみません。
書き溜めておらず昨夜からノンストップで
自分も泣きながら打ってました。

モモクロももかちゃんは豚じゃないですよ!
超ミラクルスーパー可愛いと思ってますッ
でも少~ーし、だけ似ている。
モモクロのアクロバティックさたまらぬ
生まれ変わったら運動神経抜群の人間の子になるんだッ
(´・ω・`)さて寝ます。



250:名も無き被検体774号+:2012/03/27(火) 13:08:06.38 ID:ATk1YwsV0

子供の成長ってびっくりするほど早いよね
電信柱の影でモジモジしてたたーくんが豊になるなんて感慨深い
これからも可愛い弟と仲良くね!

あとお父さんの
「弱虫は食いしん坊!」
これ、いまいち意味がわからないながらも妙に語呂が良くて個人的にお気に入りw

ほっこり話、乙でした。おやすみなさい



252:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 15:07:07.55 ID:QTzxdLNjO

ああ書こうとしてて忘れてた。

>>106で、初めてたーくん父と会った時の違和感の正体。
後でおじいちゃんに会って気づいたんだけど、
お父さんは息子と手話で話してなかったんだよね。

コンビニの眼鏡の店長さんはご健在。
じ○がりこの陳列だけは凄く綺麗なので許してやる。

母は日数は減ったけどまた弁当屋で働いています。
父は書斎に込もって何をしているのやら。
豚の最近の流行りは、音楽を聞きながら部屋で踊ること。
母には見つからないように気をつけています。
まゆちゃんはコンタクトにしてまた可愛くなった!
たーくん頑張らないとふられるぞう。

そんなとこかしら(´・@・`)



255:糞 ◆UnkotimeinlK :2012/03/27(火) 16:12:19.19 ID:YudsDvPQ0

乙乙とても乙
とても良い話でした



258:名も無き被検体774号+:2012/03/27(火) 17:33:46.05 ID:Df9likiw0

クソデブが・・・って言おうと思ったら、いい話じゃねぇか

だがとりあえず、ニートがパン屋はありえねぇ
パン屋キツイ過ぎだろ
それこそ、じゃがりこのコンビニで雇ってもらえよ



260:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 18:31:13.53 ID:QTzxdLNjO

>>258
!!!!!!!!!!
目からポテチ出そうになった!

その手があった(゜Φ゜;ノ)ノ☆

私ならおやつ大好きなお客さんの気持ちも分かるし
ありがと!参考にするなり。



259:名も無き被検体774号+:2012/03/27(火) 18:14:55.40 ID:Za+Ro76t0

久しぶりに心温まる話を読んだぜ
つ豚肉とか言ってごめん
1も無理しないようにがんばれー



262:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/27(火) 20:27:06.22 ID:QTzxdLNjO

急にききたくなって、
のりぴーのを久しぶりにきいた。
めっちゃいい歌詞だなおい。
あおいうさぎ→ちびに思えて涙が。
最近おばあちゃんのように涙腺が弱って参る。



263:名も無き被検体774号+:2012/03/27(火) 20:32:32.44 ID:VwmpXelaO

今日はあおいって良く見る日だな



264:名も無き被検体774号+:2012/03/27(火) 20:33:18.43 ID:VCWbX+ZBO

大丈夫だ
おじさんおばさんになっても涙腺ゆるゆるだぜ



265:名も無き被検体774号+:2012/03/27(火) 22:02:58.85 ID:TuaZ14Ur0

いい話ありがとう!
おっさんもこの話で涙腺ゆるゆるだぜ!



266:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/28(水) 00:38:33.08 ID:Tio+DfC8O

スレあまっちったなー。

ちょっとぷりぷり吐き出してしまおうかな 。

豚の儚い恋・Φ・
先輩は豚の調教係だった。
もうずっ~~~ーーっと死んでしまうわよあなたってぐらい、
ピリピリカリカリそして殺されてしまうのかしらってぐらい、
そりゃもう恐ろしい視線で豚の行動を見張っていた。

でも、豚のミスの一部は調教係りの先輩が怒られて、
私がマジ凹みしてる時はあなた誰?ってぐらい優しかった
右も左も分からない豚を飴とムチで導いてくれた。



267:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/28(水) 00:44:43.31 ID:Tio+DfC8O

昔から甘くゆる~く生きてきた豚は、
冷たくて酷い人に罵倒されるのも嫌いじゃなかった
冷酷な仮面が一瞬優しく笑われるともう…はうおーホホッ!
先輩ははっきり言って私のタイプだった
こんな人に飼われたかった。

言っとくけど変態じゃないです。
ただのきしょいむっつりな豚のメスです。



268:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/28(水) 00:56:32.96 ID:Tio+DfC8O

例えばたーくんが大人だったとしても、
所詮王子には見んでしょうな( ̄∀ ̄)ブヒッ

厳しく冷酷な先輩。でもまた声がいいわけ。
叱られるとビビるけど声がいいわけ。
だから私の背筋も自然と伸びる、
いい働きをしてこの声に誉められたいと豚は思う。

最初の頃は終わるとふらふら~…
足に力が全く入らなくて肉体にとって地獄だった。
着替えて帰る前に、先輩に遭遇するとあ~優しい。
疲れた時の好きな人の笑顔はなんであんなに甘美なの。
だから休まず来てしまう。
ええ明日も働いてみせましょう( ̄∀ ̄*)
ハイテンションでふらふらに帰って行く。



269:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/28(水) 01:07:54.37 ID:Tio+DfC8O

バイトの皆で飲み会があると、
これまたあの鬼と同一人物と思えないぐらいくだけてた。
ひょろにょーッとした体付きだけど腕の筋肉半端ねえ。
あとゆるパーマな髪が豚の目には美味しい。

何より喜ばしい奇蹟は、
先輩のツボに豚がハマッていたこと。
勤務中は私語無しで豚の調教係りとなるが、
普通に話す時に、先輩が爆笑することがたまーにあった!
何を言ったでもないんだけど、
私にも分からないタイミングで笑う先輩。
はあーうるわしい。
一気に疲れとか脂肪とかぶっ飛んじゃいそうだった!
(^⌒@⌒^)Яぃぇい



270:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/28(水) 01:19:45.19 ID:Tio+DfC8O

先輩を含めたスタッフ皆のアドレスは交換していた。
けれどメールする意味が無いほど毎日会っていた。

先輩の汚れた白衣が好きでやんす
むきむきの手がたまらんのだす!

もちろん好意を悟られまいとした。
仕事だし先輩だから。
まだ半人前の豚だから。
ハートのパンの仕上がり具合を先輩がチェックする。
そんな妄想を抱いたりなんてしなかった。



271:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/28(水) 01:30:41.87 ID:Tio+DfC8O

あの日母さんが倒れた日、
勤務時間が終わって着替えてる時にメールで知った。
…サーッて血の気が引いて頭の中真っ白になった。

急いで帰らなきゃ、と思うけどショックがでかくて…。
虫の報せなんて私には分からないよ。

う゛ー…と突っ立ったままいると、
「どうした」と先輩が肩を叩いてきた。
ドキリとするぐらいいい声で相変わらず…。
事情を話すと、
ちょいと汗混みれの髪の毛をワシャクシャッと優しく撫でて、
「早く行きな」といい声で背中を押してくれた。



272:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/28(水) 01:43:37.30 ID:Tio+DfC8O

…バイトをクビになった日。

大失態を犯して直接の教育係である先輩にも申し訳なかった。

後日クリーニングに出した白衣を持って店に行った。
改めて店長に謝罪をして、先輩につれられ店内の倉庫へ。
ロッカーの鍵などと一緒に備品の返品をした。

先輩は体調はもう大丈夫かと聞いてきたり、
私の変化に気づかなかった自分のせいでもあると言った。

帰り道、
《お世話になりました。好きでした。》
とメールを送った。
先輩からの返信はなかった。



273:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/28(水) 02:01:36.23 ID:Tio+DfC8O

昨年の11月、先輩からの返信が着た。

まず返事が遅れたことのお詫び。
先輩が独立を考えていること、
あと半年ほどでお店を辞めるという事。
今は恋愛は出来ないということ。

《狡いとは思う。
まだその時に気持ちがもしあるなら、
会って話しましょう》

…とこうきた。
速攻数えた、12、1、2、3、4、5ごごごがつ。豚の指が震える。

↓豚の返事

ありがとうございます。
ありがとうございます。
好きです。



274:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/28(水) 02:05:43.99 ID:Tio+DfC8O

先輩は今30歳で開業の準備に急がしそうです。
今度は豚と調教係ではなく男と女として会えたら… あーはじかしい。

まだ好きなので、
頑張ってもっともっと面白くなって
先輩を笑わせたいと思います。



275:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/28(水) 02:08:57.46 ID:Tio+DfC8O

以上、
野ブタとたーくんの四次元ポケット大作戦☆に続くおまけでした。
ちゃんちゃんちゃん (-^⑪^-)



276:名も無き被検体774号+:2012/03/28(水) 02:23:40.10 ID:uFP0yA6F0

おい、このメス豚が自分の恋愛もキッチリ進みそうじゃねぇか
け、とっとと仕事も見つけて幸せになれks



278:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/28(水) 08:33:30.49 ID:Tio+DfC8O

しあわせしもふり
でもたーくんほどでは無いおう(*^⑪^*)



279:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/28(水) 08:41:02.21 ID:Tio+DfC8O

でもやっぱり人間というのは、





働かざる者食うべからずだと思うの。






まあ、豚には関係ないか。



282:名も無き被検体774号+:2012/03/28(水) 11:58:06.32 ID:tdSMRbzP0

努力しても努力しても報われないことはある
むしろ報われないことの方が多いかもしれない
でも、努力してないやつには結果が出ない

焦ったり無理の”し過ぎ”には注意だけど
ちょっとずつでいいから頑張れよ



283:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/28(水) 16:31:26.35 ID:Tio+DfC8O

>>282 はい。
当たって砕けても学べるものはあると、
パン屋で学びました。



285:名も無き被検体774号+:2012/03/28(水) 18:01:43.09 ID:JU6JZE3FO

ずっと読んでたよー!引っ越しのとこで泣いたじゃないかw
バスに乗ってるのに恥ずかしやー!!

チビの兄弟産まれたら報告よろしく(・∀・)



287:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/28(水) 20:44:19.88 ID:Tio+DfC8O

「もうすぐ春が来るかもよ~~(* ̄∀ ̄*)ヘヘヘ」
「気ッ持ち悪い、笑顔ね。ア゛ックシュッッ!はあ、ズビッ」
「だって春だもん~(** ̄∀ ̄**)ウレシクナイノ-?」
「あんックシュ!…たのア゛ックシュ!顔見るとくしゃみがぁ止まんなッいわア゛ーッグシュッショッ」
「大変だねー花粉症、次期良くなるよ」
「うっさい、あんだの顔見るとムズムズするわ゛」
「ははっ」



288:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/28(水) 20:59:43.65 ID:Tio+DfC8O

「昨日夜中に泥棒侵入したのよ。あなた気づかなかった?」
「えーおっかないね」
「ご丁寧に皿まで洗ってたわよ」
「ほーうそれはそれは」
「…あなた、また食べたでしょう夜中に」
「うん。ごめん(´・@・`)」

幸せになる前から幸せ太りしている。



299:1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/29(木) 06:16:14.95 ID:GxEnHI5GO

すみません。
ダラダラしずきたのでここで落ちます。
以降書き込ません。

下手な文なのにまとめに載せて頂けて嬉しいです。
お菓子談義に付き合ってくれた方々も、ありがとうございました。



300:名も無き被検体774号+:2012/03/29(木) 18:32:17.27 ID:rEYtEuAH0

>>1乙
すごい楽しかったよ



301:名も無き被検体774号+:2012/03/29(木) 22:31:23.08 ID:JtwGJCae0

乙でした。また書いてね(`・ω・´) 



304:名も無き被検体774号+:2012/03/30(金) 02:50:32.31 ID:Wt0ExXC/0

楽しかった!

ほかほかしたよ、さんくす。




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