2012年3月4日日曜日

中国人に恋した話

1:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 02:27:12.88 ID:Cx/ZWRb/0

最近別れた彼女のことを話そうかと思う
結婚を考えていた相手で、未だに好きだが別れることになった

騙されただとか、そんな感じの話ではないからその辺はよろしく
タイトルの通り、相手は中国人の子です
需要は知らんが、心を整理するためにもまとめたいんで、暇な人は付き合ってくれ
書き溜めはあんまりしてないから時間かかるかも




2:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 02:34:10.19 ID:+5zUikn90

ツヅケタマエ



3:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 02:35:04.11 ID:pd9FYHxu0

待ってるはよ



4:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 02:36:24.94 ID:Cx/ZWRb/0

出会いは大体三年半前くらい
当時俺は大学3年で、ファミレスで夜勤のバイトをしていた
シフトが被る夕勤のバイトがそのころ一新され、新しく入った女の子が中国人だった
名前は小麗(シャオリー)とする。オーナーが中国人好きみたいで、そのファミレスでは珍しくなかったんだが、一際目立って見えた
まぁ要するに綺麗で、俺は一目ぼれをした
チキンな俺としては出勤時に挨拶するくらいしかできなかったが、それで満足だった
あんな綺麗な子が俺に振り向いてくれる訳ないからな




5:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 02:36:34.29 ID:oK4S1L8R0

チャイナ服あり?



9:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 02:43:03.13 ID:Cx/ZWRb/0

>>5
写真ではみたことがあるけど、現物はみたことがないww



8:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 02:41:49.28 ID:Cx/ZWRb/0

一応需要がありそうなんでスペック
小麗 谷村奈南ってタレントにかなり似てる。但し胸はそこまで大きくない
日本語はかなり流暢で、喋り方や雰囲気では日本人と見間違えるレベル
そこまで喋れるのは、高校からずっと日本語関連の学校を進んできたかららしい
で、今も日本語を勉強できる学科にいる
ちなみに俺は全体的に偏差値50前後の人間だと思ってくれたらちょうどいい
名前は勇樹としておく。顔も、残念な森山未來って感じで想像してくれ
だからまぁ、小麗が振り向いてくれるわけないってことだ



10:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 02:43:35.65 ID:+5zUikn90

恋人が外人だと一番強烈な思い出になるんだよな。
こっちの文化教えて驚かれたりしてその反応が楽しいんだ。
あっち行って観光客なら辿りつかないとこ一緒に行ったりさ。。。




はぁ・・・続けてくれ・・・



14:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 02:49:54.04 ID:Cx/ZWRb/0

>>10
先輩ですか…
強烈な思いでになるってのは良く分かる気がするな



11:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 02:46:21.45 ID:aoZBSiLO0

なんか小説みたいな



12:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 02:47:46.85 ID:Cx/ZWRb/0

特に進展もなく大学4年になり、俺は生物系の研究室に配属となった
蛇足だが、昔からバイオ関係には憧れていたためか研究はすごい楽しかった。深夜まで夢中になって研究する日々が続いた

小麗と出会ってから一年で、ようやく進展があった
ファミレスのバイトで同じシフトに入ってる後輩にも中国人がいる(李とする)
彼は国境を跨ぐ超絶リア充で、誰からも好かれる性格のいい奴。ただし頭は残念
とにかく、李がある日こんなことを言った
「小麗の携帯番号あげますよ」



15:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 02:56:51.39 ID:Cx/ZWRb/0

あまりに唐突だったが、願ってもない話だった。李が小麗の携帯番号を知ってるのは、中国人繋がりというやつだ
どこの国でも集まりを作って暮らしてるみたいだからな
ただ、何で俺に?とは思った。俺が小麗が好きなことがバレたのか?とか考えたが、どうやらそうではないらしい
彼女は、俺の事が気になっているそうだ
信じがたい話ではあったけど、携帯番号を貰い電話を掛けた
電話をかけるときはすげー緊張したし一時間くらい迷ったけどな



20:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 03:06:28.15 ID:Cx/ZWRb/0

小麗「wei?」(もしもし、の意)
俺「こんばんは、ユウキです。分かりますか?」
小麗「え…?あ!あ!ありがとうございます!」
俺「え?」
小麗「えっと、電話かけてくれて!」
俺「…?」
小麗「………」
俺「………」

何故か御礼を言われた。なんか言語の切り替えが難しいのと緊張していたので変な感じになったらしい
後から聞いた話だが、御礼もなんで言ったかはわからないらしい
でも、なんとなく好意を持ってくれていることは分かったので、とりあえず時々メールをし合いましょうか?
とかそんな感じの事を勇気出して言って、OKを貰うことができた



21:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 03:08:46.18 ID:+5zUikn90

漢字は
喂?(WEI もしもし)だっけ?


はよ



24:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 03:17:01.31 ID:Cx/ZWRb/0

>>21
そうだね。定型句みたいなもんだ
ニーハオとかはほとんど使わないらしいね、使うと外人だとバレるらしい



22:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 03:12:09.57 ID:Cx/ZWRb/0

その日からは日に一回程度だがメールをするようになった
お互いの家庭の話とかもした
彼女の両親は建築業を共働きでしているようで、合わせて年収は1000万弱
中国でだから結構なお金持ちだ。さらに一人娘だから愛情を注がれて生きてきたらしい
端的に言うと箱入りのお嬢様だ。日本に来たのは将来日本語教師になりたいからだそうな

この情報をもっと理解していれば、もっと付き合うことに慎重になっていたのかもしれない



25:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 03:22:25.95 ID:Cx/ZWRb/0

その後も連絡を取り合い、二人で昼ご飯(カレー屋さん)を食べに行くことになった
小麗の服装はいつもとは印象が違った

黒と白を基調にしているが、全体的に派手なデザインの服で、短いスカートを履き、靴は高いハイヒール
身長がもともと高くてヒールなんで、170 cmくらいになっていた

なんというか、中国人だということをそれで実感したな。服装のセンスが違う
でも、とても綺麗で、モデルみたいだな、と思った

お互いにガチガチだったがまぁ無難に食事を済ませ、会計を済ませた時に閃いた
この店にある口直しに置いてあるものがすごいまずいんだ
(フェンネルというらしい。好きな人とインド人はごめんなさい)

俺「これ食べてみて。口直しに食べるらしいよ」
小麗「ありがと。………! なにこれ!」

すげー渋い顔をしていた。それを見てかなり笑ってしまった
俺は割とS体質なんだと思う

小麗「ひどいね、ユウキさんは」
といいながらも笑っていた。名前も呼んでくれた
ちょっと緊張が解けたあと、少し公園に寄ってから帰ることにした
ベンチに腰掛け、また遊びに行きたいね、とか話してたと思う



27:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 03:24:14.59 ID:+5zUikn90

>>25
あの香辛料?好きなんだけどwww面白いからwww



29:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 03:28:13.51 ID:Cx/ZWRb/0

>>27
美味しくはないよなww



28:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 03:24:39.95 ID:OZaf7ADC0

俺がカレー屋で食べたくそマズイのはスポンジみたいで、飲み込むのにかなり時間がかかったけどそれか?



29:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 03:28:13.51 ID:Cx/ZWRb/0

>>28
なんか鳥の餌みたいなやつだな
スポンジっぽくはないと思う…



30:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 03:29:54.49 ID:Cx/ZWRb/0

その日からは時々連絡して遊ぶようになった。8月にはお祭りにも行った
特筆すべきものはない一般的なデートだ

花火も打ち上げるようだったのだが、別会場だったので見れず、コンビニで買った花火セットで我慢することにした
近くの公園で二人きりで線香花火。線香花火なのにすごいはしゃいで動き回っていた
中国には風流って言葉はないんだろうか。最高に可愛かったが
外で遊んだあとは互いの家(共に一人暮らし)に行くことも多くなり、既に半分付き合っているような状態だった



31:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 03:34:07.78 ID:Cx/ZWRb/0

普通なら告白を済ませている段階なんだろうけど、しなかったのは一応訳がある
「付き合い始めの段階から、結婚を前提とする」という信念があるからだ
遊びで付き合うことに、人生設計上意味があるとは思えないので
だから、付き合う段階で「結婚するつもりで付き合いたいから、そうでない場合は断ってくれ」みたいなことを言うことにしている
思いっきり引かれたこともある。その場合は縁がないと思って、諦めることにしている
とにかく、そんな性質のため、付き合う前にはしっかりとした基準を設けて相手を見ることにしている。だから時間がかかる。



32:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 03:39:31.17 ID:Cx/ZWRb/0

遊びに行くのが習慣になってから4か月が過ぎた。その頃でもまだ、結婚相手として考えるかどうかを悩んでいた
小麗と一緒にいるととても楽しかったし、一生傍にいてほしいと思える相手なのにも関わらず

一番大きな理由は、中国人だからという点だろう
将来中国に帰るかもしれないから。将来、小麗が帰るつもりだと言った時に引き止められるほど関係は深くないわけだし、
告白した際に結婚はできないと言われたら、今の夢のような時間が奪われてしまう
そんな勝手な理由で有耶無耶にしていた



33:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 03:43:32.96 ID:Cx/ZWRb/0

結局決心がつかないままデートを重ねていた
ある日、映画を見に行った。小麗が中国でも評価が高くて、見てみたいと言っていた映画
帰り道では、フレール・ジャック(ぐーちょきぱーの歌)の中国版を教わりながら歩いていた
3匹の虎の物語を歌にしたようなものだった
その時手を繋いだ。理由は分からないが、小麗が愛おしく感じて、体が勝手に動いてしまった
その手を小麗は受け入れてくれたが、少し複雑そうな顔をしていた



41:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 04:11:27.49 ID:Cx/ZWRb/0

小麗「呼び出された時、すごい顔してたから、もう遊ぶのやめようとか言われると思ったよ!安心した!」
それは緊張してただけだ。

俺「手、繋いでもいい?」
小麗「もちろんだよ、恋人でしょ? 昼は恋人じゃないのに手を繋いだりしてひどい!だめだよそういうの」
手を繋ぐのはかなり親密な証しなので中国だと失礼にあたるらしい
日本でも付き合う前に手はあまり繋がないだろうけど
小麗「私も結婚するつもりでしか付き合わないようにしてる。
だからユウキさんの言ったことは嬉しい。でも、日本人は変だよ!フツーそうするよ」
この辺は>>36の言う通りだと思う

その夜は長い時間散歩して歩いた。バイト先の近くも通って、
小麗「オーナーとかに見つかったら驚かれちゃうねww」
とかそんな話をしてた。



46:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 04:19:27.57 ID:fzzJAzck0

>>36
だけど
中国に留学してたころ中国人女性はそういう部分プラトニックなんだよね
良くも悪くも
そんな覚悟を決めていた1はすごいよ



48:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 04:24:43.84 ID:Cx/ZWRb/0

>>46
ありがとう
そのあたりが波長あって、本当に幸せだったよ



37:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 03:48:12.11 ID:Cx/ZWRb/0

その日解散になった後、小麗からメールがきた
「ユウキさんのことが分からないよ。遊ぶだけなのか、もっと仲良くしていいのか、わからない」

そのメールを見て、俺はすぐ小麗のいる寮に向かった。告白をしよう。そう考えたためだ
彼女に業を煮やされて告白をするなんて最低にかっこ悪いが、多分ビビッて告白をしようと考えただけじゃない
4か月で時々遊んだだけだったが、分かったことが1つある
小麗は感情に素直だ。嬉しい時も、嫌な事も、全て素直に表に出してくれる
俺が辛い時は俺と一緒に辛そうな顔をしてくれる。小難しい俺も、小麗と一緒にいると全てを表に出せる
そんな彼女に、既に惚れ込んでいたんだと思う

「小麗、ちょっと外に出てくれないか、話したいことがある」
メールでそう打って待つこと数分。恐ろしく緊張した



39:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 04:01:21.18 ID:Cx/ZWRb/0

小麗「お待たせ。…どうした?」
俺「ちょっと歩こうか」
小麗「うん」
小麗は寝間着で可愛かったが、それどころではなかった
いざとなると何を話せばいいのか分からなくなった。しばらく沈黙が続いたが、勇気を振り絞って話し始めた

俺「小麗はさ、卒業したらどうするつもりなの?」
小麗「…えーと、わかんない。今忙しくてそれどころじゃないってかんじ」
俺「そっか。関係ない話をするけど、俺はさ、付き合うときには結婚するつもりで付き合うことにしてるんだ
お互い本気じゃないと意味がないからさ」
小麗「???わかんないよ!もっと簡単に話して!難しい話だと母語じゃないから理解できなくなる」
俺「……俺は小麗のことが好きだ。一生一緒にいたいくらい。小麗はどう思ってる?」
小麗「ユウキは時々バカだね。好きじゃなかったら遊ばないよ。私も好き。ユウキと一緒にいると幸せな感じ」
俺「そっか。すごい嬉しい」

心の整理はつかなかったけど、その言葉だけで幸せになってしまった。



45:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 04:19:08.78 ID:+5zUikn90

お前、こんなトコに書いてるんだったらもう一回付き合え!
若けりゃどーにかなる!



47:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 04:22:33.89 ID:Cx/ZWRb/0

それからは毎週遊びに行くようになった
映画を見たり家で一緒に料理を作ったり。小麗の作る料理はすごい辛かった
文化の差だな。でも、味付けは絶妙だった
呼び名も、俺はシャオと下の名前の愛称で呼ぶようになり、小麗は別の呼び方を使うようになった

小麗「兄ちゃん」
中国では家族を大切にするので、敬愛する気持ちを込めているらしい
俺には妹がいるので、やたらと恥ずかしかったが、まぁしばらくしたら慣れた



49:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 04:31:53.51 ID:Cx/ZWRb/0

二人で泊まりがけの旅行に行ったりもした
田舎の滝を見にいったり、山登ったり、健康的なデートだ
小麗も山や川が好きなようで、そのあたりも気が合った。水を見ると走りだして、これがまたすげーかわいいんだ
ちなみに、「相手を大切に想っていることを示すために、セクロスするのは付き合ってから半年はしない」という謎信念のため、手は出さなかった

旅館で寝る前に微妙な空気になったが…


他にも、動物園や水族館など、まあ良くあるデートを重ねていた
互いの家に泊まって、同じベッドに寝たりもしたが、小麗の家族の話を聞いたり、
日本の童謡を話してあげたり、妙にプラトニックな関係だった


一線を越えたのはクリスマスデートのあと。半年持たなかったわ、そんな生活してたら。
俺の信念はそんなもんです



50:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 04:33:51.80 ID:SBsowt+/0

ああ和むなあ
理想的なカップルすぎる



51:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 04:39:07.59 ID:+5zUikn90

波長あうのは大事だぞ。勿体無い



52:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 04:48:13.78 ID:Cx/ZWRb/0

はじめてセクロスをした時の小麗は可愛かった
いつもは感情を露わにしているのに、すごく静かになって、恥ずかしがって
あと、言葉の壁もない行為だから、本当に愛し合えたと実感できた
感じ方とかは、中国人でも変わらなかった。…俺には他に1人しか経験ないがね
でも、体はすごく綺麗だった。骨格が違うというのかな?体全体の曲線美がその辺のAV女優なんてメじゃなかった
元々ほとんど化粧もしないので、顔は綺麗なままだし、俺には本当に勿体ない

ただ、蛇足だが慣れると大変だった
俺はSなので触られるのはあんまり得意じゃないんだが、小麗もSなようで…
全力で相手の上位を取ろうとするプロレスのような拮抗状態がよく生じた
あれは官能的な感じじゃなく、ただのスポーツだったなwww



58:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 05:04:23.28 ID:Cx/ZWRb/0

それはさておき、将来の事を考える暇もなく、多忙になりはじめた
俺は研究室(M1の冬)で忙しかったし、就活も始まるころだった
小麗も卒論をまとめるのに苦労していた(この時4年生ね)
日本語研究を行っていて、3年生から配属になる厳しい研究室に入っており
修論と大差ないような分量の研究をしていた

あと、日本に残ることを俺に会うまでは考えていなかったが、嬉しいことに俺と日本に残る決心をしてくれて、就職活動も行っていた。ちなみに小麗曰く
「日本は大好きな寿司と兄ちゃんがいるからここにいたい」
俺は寿司と同列なのか。


まぁそれでも嬉しいので、卒論の校正だったり就活のESの手伝いをしたりして、全力で小麗をサポートしていた
小麗「兄ちゃん大好き!本当に頼りにしてばっかりだね。ありがとう」
そんなん言われたらサポートせざるを得ない。



62:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 05:13:29.65 ID:Cx/ZWRb/0

そんな感じの忙しい日々を過ごしていたが、重要な出来事があった
2011年の1月、休みを使って来たんだ、両親が。中国から。

俺は慌てに慌てた。いつかは話す相手だとは思ってたが、付き合って4か月でエンカウントするとは
中国語も碌に喋れない俺が、英語も日本語も喋れない中国人と話すことになるなんて
(数か月前までは)夢にも思ってなかった…
しかも、結婚を前提に付き合ってると話す必要があるとは…

正直、面接なんかより遥かに緊張した。だって面接なら相手と話通じるし…
小麗は一人娘ですごく愛されていて、いつも好きなようにしてくれたから
今回もなんとかなると思う、と言っていた

小麗「がんばって!通訳する時に良い言葉にかえてあげるから!」
妙に頼りがいがあった。いつもは能天気なのに

ただ、やっぱり小麗は能天気だった。そう簡単にはいかなかったんだ



66:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 05:27:58.53 ID:Cx/ZWRb/0

小麗のご両親は娘に似て(?)お父さんは精悍で、お母さんは太ってたが美しかった昔の面影があった
それでいて、柔らかい人柄で常識人な印象を受けた

実は、小麗の出身は慰安婦問題の煽りを受けていた場所で、かなり反日な教育を受けている場所なんだ
それだから、俺は殴られたりするんじゃないかとばかり思っていた
だから大人な対応をしてくれただけで俺は結構驚いた
ただ、結婚をする、となると話は別のようだった


俺「小麗さんはとても真っ直ぐな子で、表情も豊かで、本当に良い子です。将来、彼女と日本で暮らしていきたい」
小麗父「小麗は卒業したら中国に戻って暮らさせるよ」
力強い口調でそう言われた。だが、そう言われる可能性は考え、覚悟を決めていた

俺「中国語を勉強して、将来は中国に住んでお父さんたちと共に暮らしたい。
2年間、彼女を日本に預けて下さい」
小麗父「…その覚悟はすごいが、信じられない」

似たような押し問答を続けたが、決着はつかなかった。
小麗母「もう、遅いから帰りなさい」
俺「…はい。おやすみなさい。日本旅行楽しんでくださいね」

追い出されるように出ていく事になった。



67:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 05:31:56.69 ID:+5zUikn90

うわ・・・そういう問題か・・・



68:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 05:34:32.58 ID:Cx/ZWRb/0

とりあえずご両親は1週間ほど小麗と日本を周って、帰っていった
小麗はあまり詳しくないので、各観光名所を俺が入念に調べて、ちょっと恩を売っておいた…

この時はまだ、話せばなんとかなる相手だと思っていた

彼らの行動が強硬派になったのは、やっぱりあの時を境にしてからだと思う
2011年、3月11日。日本人だけじゃなく、世界中の人が忘れられない日です



69:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 05:39:21.03 ID:+5zUikn90

おい・・・俺と同じじゃねーか・・・311で外国人女との運命変わったの・・・



71:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 05:40:52.93 ID:Cx/ZWRb/0

>>69
マジすか…多分色んなところで起こってる話なんだろうね



70:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 05:40:17.80 ID:Cx/ZWRb/0

その日俺は小麗と病院に行った帰りだった。小麗は胃が弱いのでその薬を一緒に買うためだ
研究室をお互いに抜け出して、病院の帰りに小麗の大好きなポンデリングを買って車を走らせていた

小麗「なんでこんなにおいしいんだろうね!これは日本人の発明だよ!日本人すげー!」
胃が痛いんじゃなかったのか?あと、付き合ってから言葉使いが大分悪くなった
俺のがうつったらしい
「うるせー」とか「いてー」とか、そんな感じ
ちなみに、「怖い」を崩したのが「こわえ」だと思って使っているが、可愛いので直してない



75:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 05:44:25.36 ID:pd9FYHxu0

なるほど、国際結婚となるとやはり難しいんだな。



80:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 05:48:20.23 ID:Cx/ZWRb/0

周りの車が急停車し、路肩に寄り出した。人も外から出てきた
はじめは気付かなかったが、信号機の異常な揺れ具合を見て俺も路肩に車を停め、小麗の上に被さった

小麗「すげー揺れ!すごいよ!」
最初はそんな感じで興奮してた小麗だが、尋常じゃない揺れに静かになった
揺れが収まったあと、とりあえず車を大学に走らせながらラジオを付け、震度を確認した

震度はわからんが相当大きな揺れだった。(ちなみに震度は6強の地域でした)
研究室はぐちゃぐちゃだったが、幸いけが人は出なかった
しばらくは避難をしていたが、大きな揺れはなかったので解散となった
俺も、小麗と合流し、他の中国人の友人を避難所に送り、小麗と俺の家に戻ることになった



81:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 05:58:54.46 ID:Cx/ZWRb/0

家はあまり被害がなく、断水していたが幸い電気は通っていた
夜、テレビで見た光景は作り話のようだった。津波で人が沢山死んだみたいだ

小麗「今日はありがとう、守ってくれて。怖かったよ、一人じゃ絶対泣いてた」
俺「ちょっと楽しんでたじゃないか」
小麗「最初はね。でもあんなすごいとは思わなかったから」

この日を境に、よりお互いを好きになった気がする。吊り橋効果ってやつだろう
だが、一緒にいられる時間はそう長くはなかった



82:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 06:00:53.50 ID:pd9FYHxu0

まさかの帰国か?



83:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 06:08:41.89 ID:Cx/ZWRb/0

原発問題で、外国人が日本から脱出していった
このあたりの中国人も同じで、どんどん小麗の知り合いが日本を離れていった
小麗は、父親から何度も帰ってくるように促されたが、頑なに日本にいることを通していた

小麗「私は兄ちゃんと一緒がいいから、ずっと日本にいるよ」
嬉しかったが、小麗のご両親の気持ちを考えると、申し訳ない気持ちにもなった
愛を確かめ合っても、不安で満たされない、そんな日々が続いた



84:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 06:14:09.08 ID:Cx/ZWRb/0

3月下旬、小麗は明らかに疲れた顔をしていた
俺「…どうした?」
小麗「お母さんが、泣いて帰ってきてくれって…」
俺「…そうか。一度帰った方がいい」
小麗「!…ごめんね、兄ちゃん。一緒にいるって言ったのに」
俺「いいよ、ずっと今まで残ってくれただろ?」
小麗「…うん、ありがとう」

飛行機をFixするのは大変だったが、月末に小麗は中国に帰った



85:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 06:14:55.27 ID:OZaf7ADC0

分からない
何故一緒にいかなかったのか



86:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 06:19:33.49 ID:Cx/ZWRb/0

>>85
3月末からは就職活動まっただ中で、それを全て捨てて行けるほどの勇気は俺にはなかった
それに、小麗も望んでいなかったと思う。多分ね



87:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 06:20:22.88 ID:Cx/ZWRb/0

それからは、スカイプで夜に連絡を取る日々が続いた

俺「そっちはどう?」
小麗「こっちは寒い!-20℃とかだ!…それより大丈夫?水はある?
水道水は危ないから飲んじゃだめだよ」
俺「分かってるよ、ちゃんとしてるから」
小麗「そっか、それならいいよ」
俺「大好きだよ、小麗」
小麗「私も大好き。兄ちゃん、会いたいよ」

離れてから愛の確認をすることが多くなった。お互いに不安だったんだと思う
関係ないが、「愛してる」とは言わない約束だった
これも俺の謎信念のせいだ
「愛」とは特別な言葉で、結婚する相手にしか使うべきではないと考えていた



89:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 06:30:19.79 ID:Cx/ZWRb/0

離れた生活は2ヶ月ほどで、その間に俺の就職も無事決まった
研究を続けたい気持ちがあったので博士課程に進む道も考えたが、
小麗との将来を考え就職活動を続けていたんだ


そして、5月末に小麗が日本に戻ってくることになった

小麗「卒業証書は直接貰わないとダメだって嘘ついてきた!ww」
ということらしい。


戻ってからは、小麗の就職活動を開始した。日本に残る口実をつくるためだ
既卒でも入れる会社は多くないが、必死で俺が探し、ESを出し続けていた
しかし、中々就職先が決まらない。時期も悪いし、既卒だしな
外国人だと分が悪いのもある

そんなある日、小麗の父親から連絡があった
「就職先を決めたから、帰ってきなさい」



91:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 06:44:56.76 ID:Cx/ZWRb/0

就職先は、小麗の夢でもあった日本語教師だそうだ
しかも、かなり金を掴ませて、大学に通いながら修士を取り、その後大学の助教となる道まで作ってくれたらしい

小麗はかなりこの話には揺れた。そりゃそうだ、日本では今からだと日本語学校で働くくらいしかできないが、
本当に先生になれるんだからな
俺も小麗を引き止めることはしなかった。小麗がそれをどれだけ望んでいたか知っていたから
日本での就職活動は、これで終わりにした



92:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 06:48:52.90 ID:pd9FYHxu0

俺はハルビンの人とメール交換しているが
そっちに行ったら彼女に通訳でも頼もうかな



94:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 07:11:04.79 ID:Cx/ZWRb/0

>>92
ハルビンなら近いから頼めそうだな
でも、小麗はネットを嫌うから、ここで晒してたことを話すと、ころされるな…
まぁ特定されないようにしてはいるけど…



93:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 06:54:31.18 ID:Cx/ZWRb/0

7月末までは日本にいられる

それからは、小麗と週末に遊びに行くことが増えた
遊園地に行って、二人が苦手なジェットコースターを克服したり、大きな動物園にいったり、
一緒に食べたかったものを食べて回ったり、小麗の従弟の家に行って家庭菜園を手伝ったり

小麗がやりたいことを出来るだけやった
小麗にとっての最後になるかもしれない日本での心残りがないように

愛も確かめ合った。動物のように求め合った。離れてもお互いを忘れないように

そして7月末。この日を境に小麗には触れることができなくなった。結局は今現在までずっと



95:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 07:11:43.41 ID:Cx/ZWRb/0

はじめは順調だった
スカイプを通じて話し合い、11月に会いに行く約束もした
毎日欠かさず連絡を取り合っていた
離れていても愛は変わらなかった。小麗は美人だし、教師になることが決まっていたのでお見合いの話も多かった
小麗「全部断ってるよ!当たり前!」

俺の存在が、小麗を縛っていないだろうか、そういう不安に駆られた
でも、彼女を一番幸せにできるのは俺だと、そう信じることにした
なぜなら、小麗はこう言っていたからだ。(原文なんで見辛いと思う)



96:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 07:12:24.27 ID:Cx/ZWRb/0

「私のことを心配してくれないとか
私が楽かどうかに無関心とか
私が疲れるかどうかもきにしないとか
全部こわい
兄ちゃんは私の兄ちゃんだ
私はいつまでも、どんなことがあってもずっと兄ちゃんを考える
どんな時でも
ずっと兄ちゃんを心配!気持ちよくしてると祈る
結婚して、離婚しても
兄ちゃんと無関係な人になっても
兄ちゃんがこの世の中に一番幸せになってほしい」

無関係な人になったとしても、俺のことを一番考えてくれる。中々言えるもんじゃないと思う
そんな人に出会えたのは本当に幸せなことだ。どんな方法を使ってでも一緒になる方法を探そうと思った
まずは、ご両親に直接会って話をしよう。そう考えて、11月小麗の実家に行くことを決めた
しかし、会うことは叶わなかった



98:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 07:30:23.25 ID:Cx/ZWRb/0

11月中ごろ、小麗からこんなことを言われた

小麗「…ごめん。飛行機、まだキャンセルできる?」
俺「…え?」
小麗「お母さんが、絶対に合わせないって。一週間寮で一緒に暮らすって。
学校に行く時以外は部屋からも出してもらえないって」
俺「なんだよそれ…、おかしいだろ?両親だからってそこまでできる権利はないだろ?勝手すぎる」
小麗「私もこんなことになるとは思わなかった。うちの両親がこんなことするのは初めてだよ。
本気で、私と兄ちゃんが一緒になるのを嫌がってるんだと思う」
俺「小麗はそれでいいのか?」
小麗「嫌だよ!でも仕方ないよ…」
俺「会えなくてもいい!少しでも可能性があるなら行く。大学の場所は知ってるから少しでも…」
小麗「無理だよ…、ごめん、兄ちゃん。飛行機キャンセルして?」

中国は儒教が根付いている。信仰していなくても心の根の方に。
だから目上の人のことは絶対だし、家族は何よりも大切にしなければならない
日本人である俺には理解できない感情だ
俺なら家族の反対よりも、自分が幸せになれる道を進みたい

でも小麗は中国人で、その感情を持っている。それに家族のことを愛している
どこに向ければいいか分からない怒りを抑え、俺は引くことにした
ただし、次必ず会うと釘を刺して

俺「3月にまた行く。今度はご両親に内緒にしよう。そうでなければ今回行くぞ?」
小麗「…分かった」



99:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 07:34:49.19 ID:KNNETWc0O

なんで、会わせないんだろな?>>1が日本人であるという理由だけなら理不尽さを感じる。政治的理由なら尚更だ。



100:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 07:37:25.56 ID:h8zLtpnb0

>>99
中国人は、命より家族より名誉より、なによりも金を大事にする。
金になる結婚話がもう出来上がってるんだと思うよ。



102:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 07:44:36.47 ID:Cx/ZWRb/0

>>100
家庭は裕福だからそんなことはないと思っていたが、案外真相はそんなものかもしれないな
金持ちほど金を欲しがるのかもしれない



101:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 07:42:12.20 ID:Cx/ZWRb/0

その後、連絡を取り合ってはいたが、以前のように笑いあうことはできなくなった
将来、一緒になるためにどうするか、それを話し合う度に口論になった
最初は小麗も前向きに頑張っていたが、両親のあまりの権幕に負け始めていた
あの小麗とは思えないほど、気弱になっていった

そんな時、小麗の父が持病の心臓病で倒れた
俺に関することの口論で、ストレスが溜まったらしい
小麗「これ以上心配かけたら死んじゃうかもしれない、そうしたら私生きていけないよ…」
俺「ちょっとひどいことを言うぞ、小麗。…それ、本当か?別れてほしいから父親が嘘ついてるんじゃないか?」
小麗「分からないよ…分からないけど、確かめようがないし、従うしかない…」
小麗「兄ちゃん」

聞きたくない言葉を聞いた

小麗「別れよう。もうだめだよ、私たち」



104:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 07:55:11.61 ID:Cx/ZWRb/0

俺「なんでそんなことを言うんだ?目の前のことに悲観しすぎなんじゃないか?小麗らしくない」
小麗「そうかもしれないね…」
俺「お互い愛し合ってるのに離れることが正しいなんてことは絶対にない!
人生設計より、世間体より、大切なのは愛だろ?」
小麗「兄ちゃんは兄ちゃんなのに子供だね…、嬉しいけど難しいよ、やっぱり」
俺「駄目だ、こんなので終わるなんて絶対にだめだ!お互い、一生後悔するぞ
もう少し前向きに、時間をかけて解決する方法を考えよう」
小麗「…うん、わかった」

なんとか引き止めることはできたが、小麗が諦めるのも時間の問題だった



105:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 07:56:45.29 ID:KNNETWc0O

向こうの両親にどうやって誠意を示せば良かったんかね?ベタかもしれんが、飲まず食わずに玄関先で土下座もアリかな。真相が知りたいところだ。



106:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 08:07:21.81 ID:Cx/ZWRb/0

その後も別れ話は続き、何度も思いとどまらせた
そして先月のはじめあたりだ。小麗から、話したいと連絡があった

小麗「私と一緒だと、兄ちゃん疲れるでしょ?もう、やめようよ」
俺「またその話か?頑張っていくと約束しただろ?」
小麗「ごめん…、もう私のためにすべてを捨てようとしないで
兄ちゃんは兄ちゃんのしたいことをして…」

どうにかして、繋ぎ止めたかった。怒らせてでも。だから、ひどいことを言ってしまった

俺「研究者になる夢をあきらめたのは誰のためだと思ってる?小麗と暮らすためだよ、
小麗と幸せになりたいからだ。もう、戻れないんだよ」
小麗「兄ちゃんも、口論上手になったね…、そうだね、全部私が悪いよ。ごめんね、兄ちゃん」
俺「ごめんじゃない。一緒にならないなら、許さない」
小麗「もういやだ…、兄ちゃんに嫌われたくないよ…」

いつも能天気で笑っていた小麗が、泣くのをはじめて見た
やってはいけないことをした、そう思った



108:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 08:21:01.46 ID:Cx/ZWRb/0

俺「…ごめん。ごめんな。今のは嘘だ、全部。元々研究の道は俺には向いてなかったし、
小麗がいてもいなくても就職するつもりだった。本当だ。だから泣かないでくれ」
小麗「ごめんなさい、ごめんなさい…」
俺「小麗、別れよう。束縛して悪かった」
小麗「……ごめんなさい」
俺「大好きだよ、小麗」
小麗「私も大好きだ、世界で一番」
俺「でも、小麗に愛してる、と言いたかったな」

小麗「……愛してる。愛してるよ!兄ちゃん」

不覚にも、涙が出た。画面が見えなくなるほどに



109:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 08:24:20.79 ID:Cx/ZWRb/0

俺「…俺も愛してるよ、小麗。まるで結婚できたみたいだね…。愛してるよ、これからも、ずっと」
小麗「兄ちゃんに出会えて、本当によかった
一生の宝ものになったよ。兄ちゃんが、世界中で一番私を大切にしてくれたかもしれないのに、バカだね私」
俺「本当にバカだよ、後悔するぞ」
小麗「うん、ずっと後悔するかもしれない、でも、両親に代わりはいないから…。兄ちゃんにも代わりはいないけど…」
小麗「兄ちゃんのようないい人なら、自分の幸せを持つ権利がある。絶対幸せになれる!
…だから、私をずっと愛するのはやめて新し…」

小麗がまた泣いた。



110:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 08:26:56.55 ID:Cx/ZWRb/0

俺「小麗も自分の幸せを考えろよ、親に振り回されてちゃだめだ
自分の意見を持って、自分の行きたい道を進むんだ」
小麗「兄ちゃんこそ、部屋とか汚したりしないでちゃんと片づけてね
服も、ちゃんと選んで!ちゃんとした服着てればかっこいいんだから」
俺「うるせーよ」
小麗「兄ちゃんバカだから、変な服しか着ないでしょ。バカ!」
俺「バカって言う方がバカなんだよ!バカ!…じゃあね、幸せを祈ってる。」
小麗「…うん、ばいばい兄ちゃん」



111:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 08:27:47.02 ID:Cx/ZWRb/0

大体こんな感じです。あとはメールで数回連絡とっただけ
「日本語の先生になるんだから、今度あったときに下手になってるなよ」とか
「中国語覚えて、遊びに行くからな」とか
そんなやりとりをしただけで、あっけなく。



112:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 08:34:01.23 ID:Cx/ZWRb/0

人の幸せって、客観的なものだと思うんだ
他人と比べたり、過去の自分と比べたりして、幸せの立ち位置を決めている

今の俺は不幸せだ
就職も決まっているし、大学での人間関係も、家族関係も良好なはずだけど、
一番傍にいてほしかったひとがいない
ただそれだけで、心が焼かれるように痛い
でも、その痛みこそが俺に残っている彼女への愛だと思う

それをひきずって、大切にして、しばらくは歩いていきたい
涙が出るほど不幸せだということは、涙がでるほど幸せな過去があったということだと思うので

おわり。



113:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 08:35:03.33 ID:Cx/ZWRb/0

見てくださった方、ありがとうございました
起きて残ってたらまた見にきますね



116:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 09:13:53.21 ID:sQ2H5JDO0

おつ
なんか…目頭が熱くなったよ
若い人はそうでもないんだろうけど、やっぱり年配の人には日本は良い印象ないのかね
お互いが好きあってただけに辛いよな
今は当分小麗を忘れられないだろうけど、>>1が素敵な女性と出会えるといいな



97:名も無き被検体774号+:2012/03/04(日) 07:21:16.38 ID:IczfPW/k0

思い出の中美しいままなんだろうな
この先いつになっても




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